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サッカー日本代表「小林祐希」はタトゥーを彫った嚙みつき男
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.06.28 16:50 最終更新日:2016.06.28 16:50
「この5年間、本田圭佑、香川真司を超える選手が出たか?」
キリン杯に先立ち、ハリルホジッチ監督(64)は、やや停滞気味な日本代表に活を入れた。
だが、そんな彼の不満を払拭する選手が現われた。代表初選出となる小林祐希(24)がその人で、久々に現われた本格派の司令塔だ。強気の姿勢も魅力。
「(初代表も)いい経験をしようとか、さらさら思っていない。いっさい遠慮はしない。強烈な爪痕を残します」
司令塔の象徴、背番号10の香川との初対面前には、「直接話をしたい。のちのち10番をつけたい」と、宣戦布告までやってのけた。所属の磐田では背番号4、強気なコメント、同じレフティとあって、本田2世と呼ばれ、その『ビッグマウス』に、指揮官も期待を寄せる。
「左利きで質が高い。クラブでもリーダーシップ、周囲の選手とのコミュニケーションが取れている」
小林は東京Ⅴ(ヴェルディ)ユース時代の2010年、18 歳でトップチーム入り。2012年には、クラブ史上最年少の 19歳で主将に就任した。ユース時代から、彼の取材を続け るサッカーライターが語る。
「ユース時は、仲間から“祐希節”といわれるほど、はっきりとものを言うコだった。19歳で主将になったときも、周囲の不安はプレーで黙らせると。努力も人一倍。練習にいちばん早く来て、いちばん遅く上がる。
東京Ⅴは、昔からユースの選手たちがトップチームに入って紅白戦をやっていた。彼はトップの選手にも臆することなく食らいついて、噛みついていた。今の選手は、技術的には高いが、闘争心やガツガツいく部分は物足りない。小林はその部分を持っているだけに期待したい」
もうひとつ特徴的なのが、左前腕部に入れたタトゥーだ。これまでも、日本代表組では松田直樹(故人)、柳沢敦(39)、小野伸二(36)らが入れていたが、肩や背中、上腕部に入れていたため、ユニホームを着れば隠れていた。まだ国内で、タトゥーにマイナスのイメージがあるからと考えてのことだろう。
だが小林は、堂々と左前腕部に入れてプレーする。タトゥーさえもアピールと考えてのことか。強気な姿勢と言動、そしてタトゥーと、9月のロシアW杯最終予選に向けて、激アツ男が噛みつき暴れ回る!
(週刊FLASH 2016年6月21日号)