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3000本安打が目前「イチロー」絶好調の秘密はスパイクにあり
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.06.29 13:00 最終更新日:2016.06.29 13:00
イチロー(42)の勢いが止まらない。メジャー通算3000安打が視野に入り、日米通算700盗塁を記録するなど、健脚ぶりも見せつけている。
好調の要因は、昨年から履きはじめた「ビモロ」というスパイクにある。これは、鳥取に本拠地を置くトレーニング研究施設「ワールドウイング」の小山裕史(やすし)博士が、初動負荷理論Ⓡに基づいて作ったシューズブランドである。
特徴は靴底にある。国際特許の「ビモロバー」と呼ばれる3本のラインが配置され、これにより着地時の衝撃を分散、理想的な足圧の移動ができる。
また、歯の数も13本と多いのに軽く、ランニングシューズに近い履き心地が得られるという。小山氏によれば、このスパイクを履きはじめてイチローは、打ってから一塁に到達するまでの時間が0.3秒縮まったという。
Bのマークが特徴の「ビモロ」は、熟練の職人が一足一足、手作業で縫製をおこなう。通常は人件費を抑えるために、アジア諸国で製造されることが多いが、「ビモロ」は開発から製造に至るまで、メイド・イン・ジャパン。
イチローは、「走力、打球の速さ、飛距離が伸び、打席での球の見え方もよくなった」と絶賛し、20年間使用していたアシックス社から乗り換えた。
「好調の要因はほかにも、昨年と比べて試合前の準備運動の時間をマリナーズ時代同様、長くしたこと。若手が多いチームメイトから、兄貴のように慕われていることなどがある」(現地記者)
「ビモロブランド」で〝足元〟を固め、快挙達成のカウント ダウンを突っ走る。
(週刊FLASH 2016年6月21日号)