注目の初ブルペンは、2月13日のこと。捕手を立たせたままのピッチングだったが、球を受けた相手が「155kmは出ていた」と話し、大きな話題となった――。2019年夏の甲子園岩手大会決勝で、“投げなかった” ことが話題になった佐々木朗希(18)なら、致し方ないことだろう。
2月13日まで、一軍二軍合同だった石垣島でのロッテキャンプ。その主役は、言うまでもなく佐々木だ。例年に比べ、大勢のファンが訪れている。
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だが、「これも “佐々木効果” ですよ」と喜ぶ関係者もいれば、「意外な弱点が……」とため息をつく別の関係者の姿も。
「岩手・大船渡高校の方針もあって、高校時代は『マスコミと必要以上に話すのはよくない』という感じでした。そのため、いまでもマスコミを警戒していて、報道陣に “壁” を作っているんです。
ロッテ関係者も『もう少し、取材に協力的に答えてもいいのに』と嘆くほど、取材陣との間の壁は厚い。その理由は囲み取材で質問を受けるとき、彼は必ず記者の報道パスをガン見して、『○○社の△△記者だ』と確認するんですよ。
取材をする側からしたら、見出しになる言葉を引き出そうとあれやこれやと聞きたい。でも、『へんなことを聞いたら覚えられるな……』と頭をかすめてしまって、とてもやりづらい(苦笑)」(ロッテ担当記者)
新人ピッチャーながらも、“牽制技術” は早くもバッチリ。さすがは「令和の怪物」といったところだろうか。
(週刊FLASH 2020年3月3日号)