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関脇・正代「休日はバイク動画を見て、ひたすらグータラ(笑)」
スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.08 11:00 最終更新日:2020.03.08 11:00
まさに、“事件” だった――。大相撲一月場所で、千秋楽まで優勝争いを繰り広げた “脇役” 2人。幕尻の徳勝龍(33)が賜杯を手にし、平幕の正代(28)が二場所連続準優勝&敢闘賞という、大健闘を見せたのだから。
4年前の入幕直後に取材して以来、ずっと “正代ウオッチング” を続けてきた写写丸(本誌記者)としては、この変貌ぶりを座視するわけにはいかない。というわけで、本人を直撃だ。正代関、大活躍じゃないですか?
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「これまで、あんまり食事のお誘いなんてなかったんですけどね~。場所後は、びっくりするくらい、誘ってもらえましたよ(笑)。
ありがたいことに、地元・熊本も盛り上がったみたいで、千秋楽には、母が国技館に来てくれました。父も来ると思ってたんですが、テレビを観たら、熊本からの中継に父が映っていて、びっくりしました。あとで聞いたら、緊張しすぎて体調を崩してたって(笑)」
九日目、大関・貴景勝(23)に勝ち、満面の笑みで控室に走って戻る姿がテレビ中継に映ったことも、話題になった。
「やっちゃいましたねえ。花道の奥にもテレビカメラがあることを、すっかり忘れてたんですよ。貴景勝関には、ずっと勝ってなかったし(7連敗)、あれで勝ち越しを決めたこともあって、嬉しくなっちゃって。大関には、失礼なことをしました。反省してます」
2019年の十一月場所は11勝を挙げ、準優勝。2019年はそれまで、五月場所以外の4場所で負け越しと苦戦していたが、いったい何が起きたのか?
「九州(十一月場所)は、(前頭十枚目に)番付を落としていたんで、正直焦りはありました。それでも11番勝って、自信になりましたね」
とくに、千秋楽で朝乃山を破った一番が大きかったという。
「『勝てば三賞』という一番。朝乃山には、それまで連敗していたし、『三賞はダメかも』って、正直思ってたんですよ。
でも、へんに硬くならずに、逆に思い切りいけました。九州場所のいいイメージのままで初場所(一月場所)を迎えられたのも、よかったのかもしれません」
とはいえ、万全の状態で一月場所を迎えたわけでもなかったようで……。
「うちの部屋、年末年始は長く休みをもらえるんですよ。1週間。それで熊本の実家に帰ったんです。まあ実家でも、ひとりで体を動かすことは、できるっちゃできるんですけど……。
やっぱり、だらだらしちゃいましたね、ひたすら。『人間、ひとりになると弱い』というのが、あらためてわかりました(笑)。とくに、自分は」
そうボヤくも、ここ2場所の相撲内容が、それまでと違うのは明らかだ。
「強いて言うなら、『攻める相撲』ですね。以前は、立合いで『まず受けてから差す』という相撲だったんです。でも、それだと、自分の形にはなるかもしれないけど、相手も差されないように工夫するし、立合いで体が起きたところを引かれたりすることも多かった。
そこで、思い切り当たっていくようになった、というのは確かにありますね」