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元巨人・杉山晃紀が俳優に「野球が題材の作品には出たくない」

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2020.03.23 06:00 最終更新日:2020.03.23 06:00

元巨人・杉山晃紀が俳優に「野球が題材の作品には出たくない」

 

「周囲には役者をしていることを自分からは伝えてないです。言われたら、話すくらいで……」

 

 元読売ジャイアンツ投手の杉山晃紀さんは、プロダーツ選手のかたわら、人知れず俳優として新たな人生を拓いていた。

 

 

 2008年に育成ドラフト1位で京都・綾部高校から入団。2011年に戦力外通告を受けるまで、一軍出場はなかった。引退後、ダーツのプロテストに合格するも、同じ頃に芸能事務所に所属した。

 

「友人の紹介を通して、今の事務所の社長に出会って、完全に興味本位で入りました。2012年に入ったんですが、数年にわたって役者の仕事はまったくありません。

 

 たまにモデルとして撮影に挑んでも、なにかに掲載されたのかどうかは結局わからずじまい(笑)。ダーツ大会出場や、ダーツバーの店長として働き、居酒屋でバイトして生活していたんです」

 

 転機は2018年。堀江貴文原作の映画『多動力 THE MOVIE』(2019年公開)の監督を務めたのが事務所の社長で、キャストに呼んでもらえたのだ。

 

「2018年の冬に撮影に参加しました。飲み会のワンシーンに出たんです。セリフはなくて1秒くらいでしたが、はっきりと顔は映っています。これが初めて出た作品です」

 

 2020年公開予定の映画『セイキマツブルー』にも、同じ縁で出演が決定。 すでに撮影は終えたといい、「今回はセリフあります。2カットくらいに出ていて、役もしっかりあります」と話す。

 

 演技で生きた経験は、ダーツバーで働いていたことだった。

 

「お客さんに楽しんでもらえるよう、その場にあったキャラ作りをしていたことが 、今の演技につながってるんじゃないかと思っています」

 

 野球を題材にした作品には「出たくない」とキッパリ。

 

「実際に自分がおこなっていた野球を演じようとすると、動きが固くなってしまいそうだし、自分のフォームや細かいところが果たして自然な動きなのか気になり、演技に集中できなくなりそうで……」

 

 平日は不動産営業マンとして働き、土日にダーツの大会に出る合間を縫って、俳優として撮影に参加する日々。今年はさらに2本の映画撮影に挑むことが決定している。

 

「テンションを上げた演技は苦手で 、落ち着いた演技のほうがやりやすい。でも、ゆくゆくは、どの役を演じても上手だと言われるように頑張りたいと思います」

 

すぎやまあきのり
1990年11月1日生まれ 2008年、綾部高から読売ジャイアンツに育成1位で入団。一軍出場はなし。2011年に引退

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