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LOOK『シャイニン・オン 君が哀しい』は運命の歌と声の出会い
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.02.09 17:00 最終更新日:2017.02.09 17:00
「初めて『シャイニン~』を聴いたとき、これはすごい曲になると思った」
アマチュア時代、鈴木さんはギターを担当。ボーカルは、千
沢仁氏が務めていた。2人で活動を始めたころ、千沢氏が「初めて作った曲だけど」とピアノの弾き語りで同曲を披露した。
「未完成だったけど、磨けば光るのは一聴してわかった。これはふつうの楽曲じゃないという感覚。このとき十数曲聴いたけど、『シャイニン~』が飛び抜けてよかった。千沢はもともとドラマーで、五線譜は読めなかった。複雑なコードも知らないのに、曲間で転調したり、サビ前に2/4拍子を入れたり。技の部分を感性だけで作った。どうやってこんな複雑な構成の曲が作れるのか。カルチャーショックでした」
メジャーデビューが決まり、本作のレコーディング日を迎えた。『シャイニン~』は、バンドの運命を変える。
「サビの高い音を千沢がファルセット(裏声)で歌っていたから、僕が悪戯で、地声で歌ったら『えー? トオルは歌えるの? だったら歌えば?』って。この日を境に、僕がボーカルになった。僕は幼少時代からハスキーボイスがコンプレックスだったから、歌い手になるつもりはなかったのに……。
僕にとっての『シャイニン~』は、運命の歌と、運命の声が出会って融合した曲。僕が歌い手になったのも、この曲が与えられたのも、運命だと思います」
<LOOK『シャイニン・オン 君が哀しい』>
1985年4月21日発売
作詞:千沢仁 作曲:千沢仁
●売上枚数:20.2万枚('85年)
●ザ・ベストテン初登場:'85年8月1日10位
●最高位:8位
●ランクイン:8週
<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
僕は女性のキーと同じで、全音で2つほど上です。下手すると3つ。だから、グッとキーを下げましょう。みんなサビが派手だからサビ命で歌おうとするけど、平歌が大事。Aメロをきっちり音程に気をつけて練習しましょう。
<LOOK/鈴木トオル>
1959年静岡県生まれ。57歳。'85年、4人組バンド「LOOK」のボーカリストとしてデビュー。'89年、ソロに転身。現在、年間130本ものライブをこなす。最新アルバム『RECORD』発売中。3月4日、「Love in City 2017 用賀エピタフ/鈴木トオル e 江口正祥」ライブ開催。詳細は、公式HP http://www.the-musix.com/tohru/