エンタメ・アイドル
ばんばひろふみ「『SACHIKO』のサビは新幹線で突然降りてきた」
エンタメFLASH編集部
記事投稿日:2016.11.11 20:00 最終更新日:2016.11.11 20:00
「作詞家の(小泉)長一郎と食事をしているとき、女性にエールを贈る曲を作りたいね、という話になったんです」
1975年、フォークグループ「バンバン」としてリリースした、『「いちご白書」をもう一度』がミリオンセラーを記録。その後、ばんばさんはソロに転身したが、『「いちご白書」~』を超える作品が作れるのだろうか? と、悩んでいた。
「タイトル『幸子』と書かれた歌詞を受け取り、東京から京都へ向かう新幹線に乗っていたら、突然、サビのメロディが降りてきた。僕の力ではない何か。神が降りてくるというか。移動時間の2時間50分で完成しました」
アルバム『ひとり海へ還る』のレコーディング日。『幸子』など3曲録る予定だったが、予想外の出来事が起きた。
「編曲家が『幸子』のアレンジを忘れてしまって(笑)。ピアノの名手・羽田健太郎さんが、ヘッドアレンジ(譜面なし)しようよ、と。即興で弾いたのが、あの印象的なイントロなんです。怪我の功名で、編曲家がきっちり作っていたら、あのイントロにはならなかった」
そして、『幸子』は「ちょっと限定的すぎる」という理由から、ローマ字表記の『SACHIKO』になった。
「僕にとっての『SACHIKO』は、ソロアーティストとして自信を持つことができた曲。大ヒットしたおかげで、ずっと封印していた『「いちご白書」~』を歌えるようになりました」
<ばんばひろふみ『SACHIKO』>
1979年9月21日発売 作詞:小泉長一郎
作曲:馬場章幸
●売上枚数:75.1万枚(1979〜1980年)
●ザ・ベストテン初登場:1979年12月6日8位
●最高位:2位
●連続ランクイン:10週
<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
この歌はけっこう難しいです。サビの「思い通りに」の「も」の音が下がりがちになるので、しっかり音程を取ること。歌の重要なメッセージはこの部分ですからね。そうすると、インパクトがぜんぜん違います。
<ばんばひろふみ Hirofumi Banba>
1950年京都府生まれ。66歳。1969年「ジャッケルズ」でプロデビュー。フォークグループ「バンバン」を経て、1978年、ソロデビュー。ラジオDJとしても活躍中。「FFAフォークデイズスペシャル第95章~祝・新生!フォークデイズ クリスマススペシャル~」が12月17日(土)原宿クエストホール(東京)にて開催
(週刊FLASH 2016年10月25日号)