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坂上忍「60歳引退」までの道「仕事の限界が来たら生放送中に…」

芸能・女子アナ 投稿日:2016.12.04 06:00FLASH編集部

坂上忍「60歳引退」までの道「仕事の限界が来たら生放送中に…」

 

《僕の理想は、なんとなくフェードアウトできるように、年齢と共に仕事が先細りしていくイメージ》

 

 坂上忍は自著にそう綴っている。長い芸歴を持ち、芸能人としての引き際を考える彼が常々公言している「60歳で引退」。

 

 だが今の坂上の活躍を見て、誰がそれを信じるだろうか。なにせ、今年の休みはこれまで一日だけという多忙さなのだから。

 

 坂上が本誌の取材に答える。

 

「始めたとき10年で人にまかせるつもりだった子役スクールは、8年めだけど、まだまだ僕の指導が必要。月~金の毎日生放送の『バイキング』があるから、なかなか休みが取れない。

 

『バイキング』は『いいとも』の後番組として始まって、最初叩かれてた。それが当たり前に受け入れられてると実感したら、いつかちゃんと身を引くことを考えられるのかな。

 

 今はそうなるまでの闘いの最中なんです。来年は夏休みを取りますよ。たぶん一週間くらい……」

 

 MCを務める『バイキング』は、本音トークが売りものだ。舌鋒鋭い坂上の発言は、出演者、ゲストとの間に緊張感に満ちた空気を生み出すことも少なくない。

 

 清原和博が今年2月、覚せい剤取締法違反で逮捕された際には、8分間独白。

 

「入れ墨入れてて高校野球の監督ができるのか。身近で動いてくれていた人たちに対する裏切り行為。現場にいた人たちはやってられないと思う」と、かつての憧れのヒーローを鋭く批判した。

 

 こういった坂上の姿勢こそ、『バイキング』の魅力にほかならない。

 

「僕の発言が片寄っていようと、言い切ることによって周りの方の意見も活発に飛び出すと思うんです」

 

 だが、今のテレビには規制がどんどん増えているといわれる。

 

「それは感じています。あるドラマの撮影ですごく驚いた。僕が女の人に刃物を向けられるシーンで、女の人が刃物を向けるところを正面から撮影してた。

 

 するとディレクターがカメラマンに『刃物の先をカメラに正対させないで、ずらしてくれ』と言う。視聴者からクレームが来る可能性があるから、自主規制だと。末期だなと思いました」

 

 そんな空気はバラエティ番組とも無縁ではないが、坂上は闘い続けている。

 

「OKラインのつもりでやると『毒舌』と言われる。でも、言いすぎととらえる人もいれば、『よくやった』と言う人もいる。『ダウンタウンなう』で宮根誠司さんに、『アンタんとこの番組、滅茶苦茶だな』と言われたけど、愛情ある言い方でしたよ(笑)。

 

 僕らの存在はやっぱり怒られにいかないとダメ。始まっちゃえばこっちのもんという気持ち、どっかで持っとかないとつまんない」

 

 子役でデビューしてから46年、役者として活躍してきたが、今はバラエティが主戦場。しかし、違いはさほど感じないという。

 

「バラエティも基本はアドリブなので、即興芝居みたいなものだと思ってるんです。画面に出る以上、100%素はありえない。その番組なりの枠組みと立ち位置がある。

 

 ということは、僕らに役柄があるってことですから。お芝居であれバラエティであれ映画であれ、僕がやりたいのはもの作り。40代でそこに気づいた」

 

 独身。プライベートが心配になり、尋ねてみると……。

 

「いや、よけいなお世話だよ(笑)。あの、もう正直言うと、ちゃんとおつき合いしている女性はいますよ。なんやかんや5年くらいになる。

 

 対応力はあるつもりだけど、女性に関してはダメなんですよね。

 

 揉め事があったときに、僕は異常にしつこい。うやむやに聞き流せばいいのに、結論を求めて、ルールを作りすぎる傾向があります。なんとか成就したいと思ってるんですけど」

 

「60歳引退」を、本気で考えているのか。そう聞くと、こんな答えが。

 

「すべて60歳引退から逆算して考えているんです。会社のスタッフの退職金や、万が一家族が入院した場合の費用をプールするとか、自分がやらなければならない責任を全部すませて。

 

 あとは自分の身ひとつになったときに『仕事を続けますか?』と自分で選べる状況を作っている。仕事の限界が来たら、生放送中にチ〇コを出せば消えられる(笑)。それが僕の、最低限の権利だと思ってますよ」

(週刊FLASH 2016年11月8日号)

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