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外国人だけが知ってる『ジョアンナ・ラムリーの日本』謎すぎる

社会・政治 投稿日:2016.12.18 06:00FLASH編集部

外国人だけが知ってる『ジョアンナ・ラムリーの日本』謎すぎる

『写真:Rodrigo Reyes Marin/アフロ』

 

 Googleが発表した2016年の検索ランキング(調査対象期間:2016年1月1日~11月30日)を眺めてみると、今年1年の流行が見えてくる。今年のトレンドを映す急上昇ランキングは、予想通り「ポケモンGO」が1位を獲得した。

 

 視点を逆にして、外国人日本の何を調べているのかもチェックしてみた。「japan」を含む検索ワードの1位は「japan earthquake」。4月の熊本地震の状況を検索している人が多かったようだ。

 

 さらに調べていくと8位に「joanna lumley japan」とある。一体、コレはなんなのか?

 

 実は、『ジョアンナ・ラムリーの日本』はイギリスのテレビ会社ITVが制作したドキュメンタリーの旅番組。プレゼンテーターを務めるジョアンナ・ラムリー(Joanna Lumley)は日本での知名度こそ低いが、イギリスではコメディ番組などに出演する人気女優。若いころは『007シリーズ』でボンドガールを務めたこともある。

 

 番組では、ジョアンナ・ラムリーが北海道から沖縄まで駆け巡り、日本の魅力を全3回にわたって紹介した。

 

 1回目の放送では、北海道を訪れてタンチョウヅルを探し、札幌雪祭りに参加。アイヌ民族から直接話を聞いた後、東日本大震災で壊滅的なダメージを受けた福島へ。徐々に南下し、長野、そして東京へと向かう。

 

 2回目は東京を巡り、「仮面女子」のパフォーマンスとファンの熱狂に触れ、初めて地下アイドルの文化を目の当たりにする。白塗りのカリスマ・デザイナー「MINORI」と出会って最先端のファッションに驚いた後、京都へ移り、祇園で芸者の世界を覗き見る。

 

 3回目は日本の仏教を深く理解するために、四国でお遍路について学んだ。その後は新幹線に乗り、ロボットホテルなど日本の最先端の技術に驚く。さらに原爆が投下された長崎を訪れ、その後は桜島や沖縄の歴史と文化にも触れる。

 

 ザックリいってしまえば「女優が歴史と文化に触れながら日本を紹介する旅番組」なのだが、これがイギリスで大ヒットを記録したのだ。

 

「京都=古刹」といった従来型の観光案内から大きく飛躍し、さまざまな日本の一面を紹介した点が英国の視聴者に高く評価をされたようだ。放送されたのは2016年9月だが、早くもDVD化し、Amazonなどで販売されている。こちらも高評価の様子がうかがえる。

 

 政府は訪日観光客を増やすため、あの手この手のプロモーションを図っているが、インバウンド成功の鍵は意外とこうした番組が握っているのかもしれない。

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