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長い新幹線の移動にアクセントを添える「車内販売員」の世界社会・政治 2017.01.04

shinkansen

 

 新幹線に乗車すると、笑顔でコーヒーやビール、弁当を売り歩く車内販売員がやってくる。いつもの見慣れた光景だ。 しかし、よくよく観察してみると、管轄するJRの路線によって車内販売員の雰囲気が異なっていることがわかる。

 

 東京から関西方面に向かう場合、JR東海の「ひかり」や「のぞみ」に乗車する。車内乗務員はパーサーと呼ばれ、のぞみには4名が乗車。そのうちワゴンサービスに従事しているのは2名のみで、残りの2名はグリーン車の改札を行う車掌業務を担当している。

 

 パーサーは全員、JR東海の子会社「ジェイアール東海パッセンジャーズ」から派遣されている。車掌業務を行うのは経験を経た正社員のみ。販売員に特化したアルバイトや臨時社員を採用しているのも特徴だ。

 

 社員とアルバイトを見分けるコツは、胸元に光る赤、黒、エンジ、緑、青、紫の6色のバッジ。赤をつけていればワゴン販売専属の臨時社員だ。それ以外は経験を積んだ正社員で、最高位は紫。クルーの責任者、チーフだけがつけられる希少なバッジなのだ。

 

 さらに西へと進み、新大阪から博多までを結ぶのが山陽新幹線だ。山陽新幹線の車内販売員パーサーはJR西日本の子会社である「ジェイアール西日本フードサービスネット」が雇用している。

 

 山陽新幹線では、積み込むワゴンのセッティングもパーサーの仕事だ。「朝はコーヒーを多めで、夜はビール」といった具合に、売り上げのあがる商品を多く積み込む工夫を各自で行っている。

 

 また、車内販売を行う際の車内放送も任されるため、個性が光るアナウンスを聞くことができる。それ以外にもグリーン車の乗客に対してのおしぼりサービス、毛布の貸出、座席整備などを行っている。

 

 東京から東北、長野などに向かう新幹線は、JR東日本が運行している。一部の新幹線では車内販売がないが、グリーンやグランクラスは別だ。

 

 グリーン車には、グリーンアテンダントと呼ばれるスタッフが乗務。憧れのグランクラスには、その空間にふさわしい教育を受けたグランクラスアテンダントと呼ばれる車内販売員が花を添えている。

 

 1両にわずか18席のグランクラスに、1~2名のグランクラスアテンダントが乗務し、ドリンクや弁当、アメニティの提供などをしている。

 

 グリーンアテンダント、グランクラスアテンダントともにJR東日本の子会社「日本レストランエンタプライズ」が雇用。グランクラスアテンダントは正社員だが、グリーンアテンダントにはアルバイトの従業員もいるという。

 

 北海道新幹線は東北新幹線から延伸しているため、運行はJR北海道だが、車内販売はJR東日本と同様のシステムが取られている。もちろん雇用主は日本レストランエンタプライズだ。

 

 他社とは一線を画すのがJR九州だ。車内販売員は客室乗務員と呼ばれ、航空会社のキャビンアテンダントを参考にしている。そのため社内販売に限らず、観光案内や写真撮影などのサービスも積極的に行う。

 

 JR九州では客室乗務員の外部委託は行わず、1年更新の契約社員だが、直接雇用している。

 

 一見、似ているようだが、運行会社によってまったく異なるシステムを持つ新幹線の車内販売員。長い移動に飽きたときには、車内販売員に注目してみよう。

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