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「週に負けが500万円も」豪栄道は野球賭博の常連だった

スポーツFLASH編集部
記事投稿日:2016.09.27 06:00 最終更新日:2016.09.27 06:00

「週に負けが500万円も」豪栄道は野球賭博の常連だった

写真:日刊スポーツ/AFLO

 

「金額が太い客だったんですよ。週に負けが500万円ということもあった。1回の張り方がハンパなかったからね。クビになった琴光喜と同じくらい。ちょっと出来心で、というのとは違います。世間は知らないでしょうが、賭博の常習者やったんですよ、豪栄道は」

 

 9月場所で悲願の初優勝を果たした豪栄道(30)だが、彼が野球賭博常習者だったと証言する人物がいる。2010年の「大相撲野球賭博事件」で、仲介者とされた古市満朝氏(44)だ。

 

 古市氏は、当時大関だった琴光喜に対する恐喝及び恐喝未遂で逮捕、懲役4年6カ月の実刑判決を受け、昨年11月に出所している。

 

 古市氏と豪栄道の出会いは20年以上前、小学2年の澤井豪太郎(豪栄道の本名)少年が、大阪にある「古市道場」の門を叩いたときに遡る。

 

 同道場は、古市氏の父・盛人氏が師範を務め、相撲界では知られた名門。

 澤井少年は、その後相撲の名門・埼玉栄高校に進学、高校横綱となって、2005年に鳴り物入りで角界入り。順調に出世し、大関候補と期待されたが、事態が大きく変わったのは、2010年に発覚した事件だった。

 

 豪栄道は野球賭博に関与したことを認め、一場所の謹慎処分を受けたうえ、2011年には賭博開帳図利容疑で書類送検されている。この事件で、大関・琴光喜と大嶽親方(元貴闘力)が解雇処分、ほかにも20人以上の力士が処分を受けた。

 

「豪太郎は、もともと私の弟(元十両・古市)の客でした。その前にもよそのルートで張っていて、かなりハマっていた。1試合に10万、20万、負けが込むと、さらにエスカレートして50万、100万です。あるとき豪太郎の負けが、1回で400万になったこともありました」

 

 古市氏、豪栄道、琴光喜、そして賭博の胴元だった元力士らの間で、賭け金の支払いをめぐるトラブルが起きる。それが2009年のこと。そこに、貴闘力や暴力団が複雑に絡み合い泥沼化、事件へと発展した。

 

 そして、古市氏が出所した直後の今年1月、父の盛人氏が他界する。その前後、豪栄道が取った行動に、古市氏はさらなる怒りを募らせた。

 

「オヤジは余命宣告されてましてね、豪太郎も知ってたと思いますよ。でも、見舞いどころか、なんの連絡もない、葬儀にも来なかった。一人の人間として、オヤジの弟子として、電話でも手紙でもいい、何かあってもいいじゃないですか。そうすれば私も「頑張れよ」と、ひと言かけるだけで終わったんです。こういう話もせずにすんだ」

 

 本誌は豪栄道が所属する境川部屋に、この件について質問状を送ったが、締切り日までに回答はなかった。

 

 次は待望の横綱へ、という期待が高まる豪栄道。より品格が求められる立場となるが、この告発をどう受け止めるのか。

(週刊FLASH2016年10月11日号)

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