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美川憲一が斬る芸能ニュース「あたしも渡部建の被害者なのよ」

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.08.10 06:00FLASH編集部

 

美川憲一が斬る芸能ニュース「あたしも渡部建の被害者なのよ」

 

「長瀬智也さんみたいに、40歳前後って、自分の将来に悩む時期なのよ。『裏方になる』といっても、彼ぐらいの才能や魅力があれば、また表舞台に出てくると思うわ」

 

 最近、続発する芸能人の独立問題を、美川はそう見ている。

 

「昔は、『独立すると仕事が減る』というイメージがあったけど、ほとんどが事務所の圧力じゃなくて、テレビ局や映画会社が気を遣って使わなくなるだけなの。本当の実力があれば、事務所に頼らなくても、ちゃんと仕事はあるんだから。

 

 中居正広さんが、いい例でしょ。独立しても、あれだけテレビに変わらずに出ているのは、彼自身の実力と人柄のおかげだわ。事務所に関係なく、テレビに必要とされてる人なのよ。

 

 手越祐也さんにしても、事務所を離れたほうが、自由にのびのびと活動できるんじゃないかしら。彼のキャラクターは、ジャニーズ事務所の外のほうが生きるわ。頑張って」

 

「タピオカ炎上騒動」から引退した木下優樹菜に関しては、「引退まですることはなかった」と言う。

 

「彼女が結婚した後に青山の路上で偶然会ったんです。子供を2人連れた木下さんは、本当に人懐っこくて屈託ない人。楽屋でも、街中でも、彼女はいつも笑顔で好印象でした。

 

 ただ、『男好きのする顔ね』と思いました。何か危険な匂いがしたの。『こういう女性と結婚できたフジモン(藤本敏史)は幸せ。でも、気をつけないとやばいわね』と直感したわ。

 

 炎上や不倫があっても、引退なんてしないで戻ってらっしゃい! いくら叩かれても、あたしみたいに素の自分をさらけ出せばいいの」

 

 若くして人生を終えた三浦春馬さんと木村花さんについては、こう語る。

 

「三浦さんには、ガラスのような繊細さを感じていたんです。彼は一見、華やかだけど、孤独だったと思うんです。人間はみな、弱いのよ。三浦さんも、木村さんも、弱くても気持ちを切り替える強ささえあれば、自殺なんて選ばなかったんじゃないかしら」

 

 彼らの死には、後悔に似た感情があるという。

 

「もしもだけど、どこかで接点があって、あたしが彼らのそばにいたなら、何かできたんじゃないかと思ってしまうんです。

 

 一度でも彼らと出会って、『どん底まで落ちて這い上がった自分の生きざまを、伝えてあげることができていたら』と、三浦さんや木村さんのニュースを見て思いました」

 

 美川自身、常に逆境を力に変えてきた。

 

「薬物事件後、どん底の時期も『どんな状況でも歌う。いまに見ていろ』と思っていた」

 

 美川お馴染みの「おだまり!」は、この苦難の時期の産物だ。

 

「薬物事件後、ステージで歌っていると、歌を聴いていない酔っ払いに、汚ないヤジを飛ばされたことがあったの。そこで、思わず初めてオネエ言葉で、『おだまり!』って怒鳴ったんです。すると、喧嘩にならずに大爆笑が起きたの。『これは商売になる』と、正直に思いました(笑)」

 

 美川のオネエ言葉は、1980年代後半には、コロッケのものまねにより、お茶の間にも浸透した。これにも秘話がある。

 

「コロッケがものまねで売れてきたとき、あたしから『あたしのものまねやってよ』と頼んだんです。ものまね番組で『さそり座の女』を歌ってくれて、のちにあたしは『ご本人』として、番組で共演したんです」

 

 それから、美川は再ブレイクを果たす。1991年には『NHK紅白歌合戦』にも復活、「タンスにゴン」のCMでの「もっと端っこ歩きなさいよ」は流行語に。

 

「20歳過ぎにデビューしたころ、自分が40歳までは生き残ってないとも思っていたの。おっさんになってまで、歌の仕事なんてないと思ってたから(笑)。

 

 でも、おかげさまで、今もしぶとく歌ってます。これからも、皆さんに美川憲一という存在を喜んでいただけるなら、どんな形であっても嬉しいです」

 

 コロナ禍にデビュー55周年を迎えた美川。最後に、嬉しそうに「55年めの初体験」を語った。

 

「ずっと家にいたから、運動嫌いなのに、1日1時間はトレーニングやストレッチをしていました。じつは、生まれて初めてダンベルを持ったのよ(笑)。体が以前より、かなり柔らかくなり引き締まったけど、腕が細くなっちゃったわ(笑)」

 

みかわけんいち
1946年5月15日生まれ 長野県出身 1965年に歌手デビュー。数多のヒット曲を持ち、『NHK紅白歌合戦』に26回出場(うち7回は、『さそり座の女』を歌唱)。バラエティ番組では、「元祖ご意見番」としても活躍。2020年、デビュー55周年を迎えた

 

(週刊FLASH 2020年8月18・25日号)

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