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浅利陽介「俳優をやめるか…」迷いを払拭した『コード・ブルー』

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.08.17 06:00 最終更新日:2020.08.17 06:00

 

浅利陽介「俳優をやめるか…」迷いを払拭した『コード・ブルー』

大河ドラマ『秀吉』出演時

 

 俳優を続けるか、やめるか。迷いに答えを出してくれたのが、劇場版も公開された人気ドラマシリーズ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』(フジテレビ系)に出演したことだった。

 

「山下智久さん、新垣結衣さん、比嘉愛未さん、戸田恵梨香さん。共演者は、みんな同世代。そんな僕たちが、回を重ねるごとに成長していく物語でした。

 

 それまで、時代劇ではとくにそうでしたが、周囲は大先輩の役者さんばかり。皆さんが僕の演技を引っ張ってくれるので、それに乗ればよかった。ある意味、“楽” だったんです。でも、この作品は、“自分たち” で作り上げなければならなかった。

 

 勝手が違うので、最初は周囲をうかがうように演技をしていました。だけど、みんな堂々としているんですよね。『いろいろ気にしているのは僕だけだ』と吹っ切れた。だから、この作品で僕は、すごく成長できたんです」

 

 最近は、水谷豊主演のドラマシリーズ『相棒』(テレビ朝日系)で、「警察嫌いの特別捜査官」役を演じている。

 

「2016年から出演させていただいていますが、今でも僕が最年少の出演俳優です(笑)。水谷さんは、35歳くらい年が違う大ベテラン。久しぶりに、ビリビリしたものを感じています。スタッフさんも職人気質の方が多くて、『相棒の現場だけをやっている』という方もいらっしゃるほどです。

 

 現場での水谷さんですか? チーム意識の強い方です。現場に入ると、まずは皆さんと握手をする。お会いする前は、ストイックで天才肌、人を寄せつけない印象があったんですけど違いました。とても刺激を受けています」

 

 大学の同級生と結婚して5年。「家では料理もしますよ」と照れ笑いする浅利に今後の目標を聞くと、しばらく考えて「(俳優としての)賞が欲しいです」と答えた。

 

「僕は、賞をチャンピオンベルトだと思っています。そのベルトを獲るためには、どうすればいいか。その過程が、俳優・浅利陽介を育ててくれると考えています。そして賞をいただいたとき、僕はどう変わるのか。それが楽しみなんです」

 

 そう言って目を輝かせたとき、注文していた、うな重が出来上がった。ふたを開けると、甘いタレの匂いがパッと広がり食欲をそそる。

 

「うん、やっぱり美味いですね。うなぎの身がホクホクしています。たまらないなあ」

 

 箸をすすめていると、店主の親方でもある父上が店に入ってきた。腰を浮かせ、「お邪魔しています」と律儀に挨拶する浅利。そして、その背中に「うなぎ、美味しいですけど、親父さんの味には、まだまだ勝てませんよ」と声をかけた。

 

 笑いに包まれる店内。この愛嬌が、みんなから愛される理由なのかもしれない。チャンピオンベルトを巻く日が、待ち遠しい。

 

あさりようすけ
1987年8月14日生まれ 東京都出身。コメディからシリアスまで幅広く演じる実力派。落語にも造詣が深く、春風亭正太郎のもとで稽古中。高座も経験した。最近では、ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』第3話(フジテレビ系)にゲスト出演した

 

【SHOP DATA/いろは亭 高円寺店】
・住所/東京都杉並区高円寺南4-49-1
・営業時間/月・火・木・金・土曜11:30~14:00(L.O.13:30)&17:00~22:00、日曜・祝日17:00~22:00
・休み/水曜

 

(週刊FLASH 2020年8月11日号)

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