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佳那晃子、寝たきりから奇跡の回復「僕の声に応えてくれる」と夫が涙

エンタメ・アイドル 投稿日:2020.09.22 06:00FLASH編集部

佳那晃子、寝たきりから奇跡の回復「僕の声に応えてくれる」と夫が涙

1996年、映画『二宮金次郎物語』の製作会見で挨拶をする佳那晃子

 

「お医者さんは、『ここまで回復したのは奇跡だ』って言いますよ」
 そう語るのは、『カックラキン大放送!!』(日本テレビ系)や『劇的紀行 深夜特急』(テレビ朝日系)など、多数の人気番組を手掛けた売れっ子放送作家、源高志氏(72)だ。

 

 

 源氏が7年間にわたり看病を続けるのは、妻で女優佳那晃子(64)だ。大作映画『魔界転生』(1981年・深作欣二監督)をはじめ、数々の映画やドラマで活躍し、1990年に源氏と結婚。しかし2013年1月10日、重度のくも膜下出血で倒れた。

 

「彼女が倒れたとき、僕も一緒にいました。すぐに救急車を呼んだおかげで、なんとか助かりました。もし、あのとき僕が、そばにいなかったら死んでいましたよ」

 

 ここから、彼女の闘病生活が始まった。

 

「最初はお医者さんに『悪ければ脳死状態、よくて寝たきりのままだ』と言われたんです。女房は、なんとか目だけは開いていましたが、何の反応も示さないままでした。開頭して、脳の手術をおこなったんですけど、それでも変わらず。

 

 でも、5カ月めに友達がやってきたとき、涙を流したんです。お医者さんがそれを見て、『ちゃんとリハビリをすれば、回復するかもしれない』と言ってくれました」

 

 現在は、源氏の呼びかけに反応するほど回復してきたという。

 

「病室でDVDを流したりラジオを聞かせると、じっと見ているので、内容も理解できている様子です。僕が声をかけると、口をパクパクさせて、返事をしようとしてくれるんです。喉を切開したので、まだ声を出すことはできませんけどね。

 

 あの状態からここまで回復できたのは、奇跡的だと言われています。これもすべて、今入院している病院がリハビリにとても積極的で、よくしてくれているおかげですよ。

 

 今はプリンやゼリーを、誤嚥しないよう、少しずつ食べさせています。今後、喉を閉じる手術をして、ご飯が食べられるようにする予定です」

 

 奇跡的な回復の陰には、源氏の献身的な看病があった。

 

「毎日、病院に行きました。刺激を与えることが大事なので、妻の手を握ったり、話しかけたりしてね。

 

 6年前、看病生活に集中するために病院のそばに引っ越したんですよ。築50年、家賃3万5000円の安アパート。年金と印税のわずかな収入で、やりくりしなくてはいけませんからね」

 

 新型コロナウイルスの影響で、現在は病室に行くことができない。

 

「病室に行けなくなってからは、僕の話しかける声を1週間ぶん、ICレコーダーに吹き込んで、看護師さんに聞かせてもらってます。

 

 9月2日には、病院がビデオ通話ができるようセッティングしてくださったので、久しぶりに画面越しに会うことができました。『聞こえているのか?』と聞いたら、パチパチッと瞬きをしてくれました。20分間、声をかけたんですけど、こちらの話すことすべてに反応してくれました。嬉しかったですね」

 

 源氏は、「彼女を元通りの生活ができるようにするのが、僕の使命」と語る。その背景には、源氏の経営していた会社が破綻し、4億円以上の借金を2人で返してきた、苦労続きの夫婦生活があった。

 

「あいつには本当に苦労かけてきたんですよ。借金の半分ぐらいは、妻が返済してくれました。苦しい生活のなかでも、女房は一度も『別れる』なんて言いませんでした。だから、借りがあるんですよ。

 

 女房が倒れた日の夜、僕は『頼むからこちら(現世)に戻してください』って神様に祈ったんです。すると、しゃべることはできないけれど、確かに女房は命のあるまま、戻って来てくれた。そのとき、神様に『これから先、看病して彼女の生活を取り戻すのはお前の役目だよ』って言われた気がしたんですよ。

 

 1年後には、車いすに乗って、他人からの問いかけに声で応えられるようになってくれたらな、と思っています」

 

 妻との未来を語る源氏の声は、明るかった。

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