●コロナ禍中に手術で入院!子供に会えず、金縛りに……
美奈子は第8子出産後、検査で見つかった胆石が大きくなっていたため、8月26日から手術のために入院していた。
美「入院は1週間の予定でした。当然、新型コロナ感染防止のために、面会は禁止。売店に行くことも禁じられていました。今まで、こんなにひとりになったことがなかったので、静かすぎて耳鳴りがしました(笑)。夜も眠れないし、金縛りにあうし……。
幸い、術後の経過がよかったので5日間で退院できました。改めて、家族といられることの幸せを実感できました」
とはいえ、子供たちを甘やかすことはせず、学校が休みのあいだも家で勉強させていたという。
美「生活にメリハリをつけさせるため、午前中は勉強の時間と決めていました。それから、お昼を食べたら、家での自由時間。孤独になることがない大家族なので、学校の集団生活に近いことが、家でも続けられたのかなと思います。
でも、給食のありがたさを痛感しましたよ。料理の手間もあるし、食費にお金がかかるんです」
5月上旬から8月末ごろまで、国民1人に一律で10万円を給付する特別定額給付金が支給された。美奈子は8人家族。合計80万円の給付を受け取ることが、できたはずだが……。
美「みなさんに、『たくさんもらえたんでしょ?』って聞かれるんですよ(笑)。でも、家計のトータルはマイナスなんです……。
ステイホームで、トイレの水道代やクーラーの電気代など、光熱費がすごく上がっちゃいました。食費もかかりましたね。外に遊びに行けないから、子供たちには、ゲームやお菓子だって買ってあげるじゃないですか。おかげで生活費は、1.5~2倍ほどになりました」
タレント業はコロナの影響で激減、夫の佐々木氏も、収入が減ったという。
佐「僕はバスの運転手をしていますが、バスの運行本数が減っているので、収入も減っています。長時間勤務できれば金銭的にはメリットがあるんですけど、不特定多数の方が出入りするバスですから、新型コロナを考えると、それはそれで単純に喜べない難しさがあります」
2019年に放送されたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、大家族の父となる葛藤を吐露していた佐々木氏。だが新型コロナのおかげで、夫婦げんかは、むしろ減ったそうだ。
美「今までは、子育ての方針について、けんかになることが多かったんです。でも、この時期は一緒に子供を見ていたので。
男の人って仕事に行っているから、子供と関わる時間って少ないじゃないですか。たまにしか見てないくせに、『ここをちゃんとしないとダメだ』と言われたりすると、けんかになるんですよ。
でも今は、2人とも主婦の状態(笑)。だから、子育ても理解してくれるようになって、話も合うようになってきました」
コロナで深まった家族の絆。もしかして、これからもっと “大家族” になる?