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元SKE48 矢方美紀の乳がん体験「乳房の再建手術」しない理由は

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.11.08 16:00 最終更新日:2020.11.08 16:00

元SKE48 矢方美紀の乳がん体験「乳房の再建手術」しない理由は

 

 10月、都内で開催されたFWD富士生命主催の「乳がん月間 アピアランスサポート オンライントークセッション」に、元SKE48でタレントの矢方美紀が出席し、がん治療中のアピアランス(見た目)の悩みと解決方法、サポートの重要性について語った。セッション終了後、自身も乳がんを経験した矢方に話を聞いた。

 

 

 矢方が病気に気づいたのは、2017年の年末、25歳のときだった。

 

 2009年にSKE48のオーディションに合格し、チームSのリーダーを務めながら7年間在籍。卒業後、ラジオやイベントの仕事を続けるかたわら、子供の頃からの夢だった声優になるべく、勉強する毎日を送っていた。

 

「当時、小林麻央さんが亡くなられたことをニュースで見たんです。若年性の乳がんという言葉を初めて聞いたし、20代にもがんのリスクがあることを知り、ちょっと確認してみようかなと思って。

 

 セルフチェックをすると、左胸にしこりを感じました。痛みもなかったのではじめはスルーしていたんですが、なんとなく心の奥底にひっかかって。周りの人に相談したら、『それは病院に行った方がいい』と言われたのを機に、思い切って検査に行ったんです」

 

 病院では、医師から「改めて詳しく検査を受けてください」と言われ、再検査の結果、乳がんを告げられた。「興味本位で試してみたセルフチェックから、まさか本当にがんが見つかるなんて思わなくて。衝撃でした」と矢方は振り返る。

 

 当初、医師から伝えられたステージは1a。この時点では、左乳房の部分的な切除がすすめられていた。しかし、精密検査でステージ2bまで進んでいたことが発覚。手術も「全摘手術」への変更を余儀なくされた。

 

「部分的切除だと、がん細胞が残ってしまい、再発につながることもあるそうです。転移した場所によっては完治が難しいと言われ、すごく怖かった。

 

 同じタイミングで、乳房の再建手術があることも初めて知りました。知れば知るほど怖くなっちゃったんですけどね(笑)。病院でもらったパンフレットに、全摘手術の方法とか再建手術についてとか、詳しく書いてあるんですよ。

 

 かわいいポップなイラストで説明されているんですけど、乳房部分をざっくり切り取っていて、『やってることは全然ポップじゃないぞ!』と心の中でツッコんで……。人類ってこんなことしてきたんだなあって。

 

 何度考えても、自分がやるのは怖いし、イヤでした。決断するまで、たくさん泣いてしまいました。

 

 でも、『時間がないな』と思ったんです。がんって、どんどん症状が進んじゃうイメージがあって。今はそんなにすぐ進まないって理解はしてますけど、当時は先生に説明されても不安で不安でしょうがなかった。

 

『それなら早く手術して、治療した方がいい』って思いました。全摘手術の話をされた1週間後には、先生に『あ、もう切りまーす!』って返事をしましたね」

 

 4時間に及ぶ手術を経て、左乳房の全摘出と、リンパ節切除をおこなった。無事に終了したことを、翌日、自身のブログでも報告している。

 

《いまは少し傷が痛みながらも食べたり飲んだりできるようになりました
 でも、寝ても起きても痛いから少し辛い
 あと傷が見えるのですが非常に、、、辛い。
 でも仕方ないから我慢。。
 手術をしてくれた先生に感謝です
 明日は今日よりも楽になると信じて☆ はやく仕事したいぜよ!》(2018年4月3日付、本人ブログより)

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