M-1ファイナリスト「錦鯉」一番のおっさんで元気なバカが日本中を笑わせる

錦鯉（左から長谷川雅紀、渡辺隆）／(C)M-1グランプリ事務局

――ほかのファイナリストで意識しているコンビはいますか？

渡辺　「ウエストランド」や「東京ホテイソン」はよく一緒にライブに出ていたので、一緒に決勝に出られてよかったという気持ちはあるんですが、負けられないとも思っています。

長谷川　僕は「おいでやすこが」ですかね。（正式なコンビではなくピン芸人同士の）ユニットの決勝初出場は誰も予想できなかったと思うんです。ユニットがいきなり決勝まで行くというのはとんでもないこと。注目してますし、スゴいの一言です。

――決勝進出者発表会見では、東京ホテイソンのたけるさんが「（自分の）お父さんと長谷川さんが同い年」という話もされていましたが、最年長ファイナリストとしてはどのようにお感じですか。

長谷川　若い芸人たちと決勝で戦えるのも楽しみですし、審査員が僕よりも年下だったりするので、それも楽しみな部分です。

渡辺　年下の審査員に怒られたりしてね。

長谷川　そりゃあ怒られるよ！　決勝が始まると緊張するんだろうけど、審査も含めて楽しみたいですね。

――敗者復活で勝ち上がってきたら脅威だと感じるコンビは？

長谷川　僕は「ぺこぱ」です。人気があるし、去年よりも進化しているネタを僕たちは見ているので、敗者復活で勢いよく上がってきたら怖いですね。

渡辺　僕は「ランジャタイ」。ハマる確率はかなり低い、とも思うんですが（笑）。ハマってしまったら、全芸人の中で一番強いと思っているので。

――優勝賞金1000万円の使い道は考えていますか？

渡辺　いま（長谷川）雅紀さんの歯が8本ないので、優勝したらまずは雅紀さんに歯を入れたいと思っています。

長谷川　歯医者に通って、部分入れ歯を作っている最中なんです。本当ならインプラントにしたいんですけど、あまりに高くて。だから、もし優勝したら全部インプラントにしたい。それでも賞金は余ると思うので、そうしたら金とかダイヤモンドとか、歯におしゃれな装飾を施したいですね。

――優勝賞金は長谷川さんの歯にすべて投入していく心づもりだと？

長谷川　はい。（渡辺）隆がこう言ってくれるということは、全部僕の歯に使っていいんだと思っています。

渡辺　まずは立て直しが大事ですから。ただ、雅紀さんに24万円を貸しているので、それは返していただきます。

長谷川　じゃあ、それは返すよ。でもあとはインプラントにします！

――ちなみに、インプラントで余った賞金の使いみちは？

渡辺　そうですねえ。この芸歴になるまで後輩たちに先輩らしいところを見せたことがないので、ごちそうしたいと思います。

長谷川　家族みんなで旅行に行きたいですね。でもその前にインプラントです！

――最後に、決勝へ向けた意気込みを一言で！

渡辺　決勝に出場するからには優勝しか見ていないです。

長谷川　これまで目標は優勝だと毎年のように話してきたんですが、それを有言実行したいんです。そして、「錦鯉」というコンビを全国に知らしめたいですね。

※「M-1グランプリ2020」は今年も今田耕司・上戸彩を司会に、12月20日（日）18:34からABCテレビ・テレビ朝日系で生放送

構成＆文／松田優子