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水島新司が引退…秋山幸二が語る「“野球狂”伝説」驚異の観察眼で投球フォームを再現

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.22 11:00 最終更新日:2020.12.22 11:29

水島新司が引退…秋山幸二が語る「“野球狂”伝説」驚異の観察眼で投球フォームを再現

写真・時事通信

 

 2020年12月1日、漫画家水島新司先生が引退。数々の人気野球漫画を描き続けてきた水島先生は、野球を愛するあまり、数々の伝説を打ち立てていた――。水島作品にも登場した秋山幸二氏が、エピソードを語る。

 

「(西武時代)水島先生のご自宅が近かったこともあって、西武球場へは、よくお見えになっていました。グラウンドの端で、真剣に僕たちの練習や試合を見ていた姿が思い浮かびます。作品の題材を探していたのでしょうか。練習の合間には、話もしました。内容は覚えていないですけど(笑)」

 

 

 その後、秋山氏はダイエーホークス(当時)に移籍する。

 

「先生は、大の飛行機嫌い。本拠地が福岡に移ってからは1年に1回ほどしかお会いする機会はなかったです。だけど、僕の引退試合には駆けつけてくださって、2000本安打を達成したときにも、イラストをプレゼントしてくださいました」

 

 少年時代、秋山氏は『ドカベン』を夢中で読んだという。

 

「読みながら、想像力をかき立てられました。作品の中でピアノが得意な殿馬が、球がファウルライン上に止まる秘打『G線上のアリア』というバントをするんですけど、『本当に、そんなことができるのか』って試したりしました(笑)。『ドカベン』は、僕の野球少年時代のいい教材でした。

 

 水島先生の野球に対する観察眼には驚かされるばかりで、たとえば投球フォームでも、選手たちの動きを細かいところまで見て、それを作品の中で表現されていらっしゃいます。先生の『想像する力』とでもいうんでしょうか、それに僕も刺激されました。今の子供たちにも、ぜひ『ドカベン』を読んでもらいたいです」

 

 水島先生との縁で、長男・新太郎さんともつき合いがある。

 

「新太郎さんは、ホークス時代に僕が自主トレをしていたグアムまで来てくれました。楽しい思い出ですね」

 

あきやまこうじ
1962年4月6日生まれ 熊本県出身 八代高校から1981年ドラフト外で西武に入団。1990年にNPB史上初の30本塁打・50盗塁を達成。1993年オフに福岡ダイエーホークス移籍。プロ通算安打は2157安打

 

(週刊FLASH 2020年12月29日号)

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