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西岡徳馬「出たら電車に乗れなくなる」ドラマPの予言が的中した『東京ラブストーリー』

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2021.01.03 06:00 最終更新日:2021.01.03 06:00

西岡徳馬「出たら電車に乗れなくなる」ドラマPの予言が的中した『東京ラブストーリー』

高校時代は、男子校の硬派でバリバリだった

 

“国民的人気ドラマ”への出演でテレビドラマへのオファーが殺到。一日3本収録することもあったという。2年ほど映像作品に専念したあとの舞台出演時には、こんなことが。

 

「『西岡さんは、舞台もやられるんですね』って言われてね。俺は舞台出身なのに、逆になっちゃった。もうびっくりだよ。『テレビに対する認識ってすごいな』って思ったね」

 

 彼の印象をさらに変えたのが、大晦日恒例のダウンタウンの『絶対に笑ってはいけない』シリーズで、吉本新喜劇のすっちーと吉田裕のネタ「乳首ドリル」を熱演したことだ。

 

「当時はセリフが多い舞台の稽古もあって、箸休めに『すな! すな! すな!』って練習して。本番一発勝負だし、彼らを笑わせなきゃいけないから、思いっきりやってくれって(すっちーに)言ってね。

 

 そりゃ、ものすごい痛かったよ。しかもあれ以来、新幹線のホームで『あっ! 乳首ドリルだ!』ってよく言われる(笑)」

 

 ヤクザの親分に主人公の父親、そして乳首ドリル。どれが本当の西岡徳馬なのか?

 

「自分でも、よくわからないんだよ、どれが本当の俺なのか。カメレオン俳優だね、俺は。でも俳優って化けるものだし、一回一回、いろんなものに化けたいと思って演じている。いろんな人生にいけるから楽しいよね。

 

 バラエティもそう。客を相手にパフォーマンスするんだから、アカデミックな舞台もお笑いも、全部エンタテインメントだと思ったら、なんでもできるなって思ったの。

 

 文学的なとこも、狂気的なとこも、コメディチックなとこも全部俺の中にある。内在しているものがあるから、それを自分の中から引っ張り出す。だから、どれも本当の俺なのかな」

 

「やれることはなんでも挑戦したい」と話す西岡。今年で芸能生活50周年を迎え、CDデビューを果たした。

 

「これまでいろいろな人に『歌を出せ』って言われてきたんだけど、『仲間内で歌うだけでいいよ』って言ってきたの。でも2020年は50周年だから、出してみるかってことでね。作曲は古い友人の鈴木キサブローさんに、作詞は信頼する作・演出家の福原充則さんとG2にお願いしてね。

 

『だろ?』は、同窓会に出席すると老けちゃった友人が多いから、まだまだイケるぜ、頑張ろうぜっていう応援歌。『娘に乾杯』は、下の娘(女優の優妃)が、そろそろ結婚しそうでね。

 

 結婚式で花嫁の父親は、挨拶するタイミングがないでしょ。だから、『大事に育てた娘をよろしくお願いします』という想いと、ふだんは言えない娘への気持ちをこめて、歌詞の一部を考えました」

 

 子煩悩で知られる西岡は、すっかり父親の顔に。「焼酎のお湯割りをお願い」。こう店主にオーダーした声には、「娘が世話になっています」という感謝の気持ちがこもっていた。

 

にしおかとくま
1946年10月5日生まれ 神奈川県出身 玉川大学文学部芸術学科演劇専攻卒業後、1970年に文学座に入座、1979年退座。蜷川幸雄・つかこうへい演出の舞台、ドラマ、映画など多方面で活躍。1991年に出演したドラマ『東京ラブストーリー』(フジテレビ系)が大ヒット。『過保護のカホコ』(日本テレビ系)、映画『仮面ライダー 令和 ザ・ファースト・ジェネレーション』(2019年)など出演作多数。徳間ジャパンより『だろ?』C/W『娘に乾杯』が発売中

 

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・休み/日曜

 

写真・野澤亘伸

 

(週刊FLASH 2020年12月15日号)

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