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三宅裕司、立川志の輔、渡辺正行、ナイツ…多数の芸能人を輩出した落語研究会のパワー

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.03.15 06:00FLASH編集部

三宅裕司、立川志の輔、渡辺正行、ナイツ…多数の芸能人を輩出した落語研究会のパワー

 

 明治大学・落語研究会の名跡は「紫紺亭志い朝」という高座名で、4代目が三宅裕司さん、5代目が立川志の輔師匠、6代目がコント赤信号の渡辺正行さんです。

 

 渡辺さんに聞いたところでは、「紫紺亭志い朝」の高座名が欲しいと直談判し、直接5代目の志の輔さんからいただいたといいます。

 

「志の輔さんにお寿司屋に連れていってもらって、そこで高座名をいただけないかとお願いしたら、快く承諾してくれました」

 

 

 そのお寿司屋さんを出て、渡辺さんはそのまま志の輔さんの家に泊めてもらうことになったのですが、そこで事件が起きてしまいました。

 

「寿司屋で緊張して飲み過ぎたから、志の輔さんの家でおねしょしてしまったんですよ(笑)」

 

 それでよく名前をいただけたものですね。

 

 ちなみに他にも同じ大学の落研出身の芸人さんが存在します。たとえば創価大学の落語研究会も芸人を多く輩出しています。ナイツとエレキコミックは2組とも創価大の落研の先輩後輩の間柄でコンビを組んでいます。ジャックバウアーのモノマネでおなじみのどきどきキャンプの岸学さんもナイツ・土屋伸之さんと同期。

 

 ちなみに現在のナイツは2代目なんです。塙宣之さんはもともと落研の先輩とナイツを組んでいて、4年連続で大学対抗「冗談リーグ」で全国1位になっています。

 

 その後、初代ナイツは解散し、塙さんが土屋さんを誘ってコンビを組むことになります。コンビ名を決めるとき、「ナイツというコンビが好きなので、そのままナイツってコンビ名でいいです」という土屋さんの提案で、2代目ナイツが誕生しました。

 

 また、2019年『M-1グランプリ』王者のミルクボーイも大阪芸術大学の落語研究会出身です。1年後輩にはキングオブコントのファイナリスト・ななまがりの森下直人さんと初瀬悠太さん。2人は学園祭でミルクボーイの漫才を見て落研に入部しました。3年後輩に、同じくキングオブコントのファイナリストの空気階段・鈴木もぐらさんがいます。

 

 芸人以外で学生時代に落研に所属していた芸能人を紹介しますと、女優の藤原紀香さんは高校時代に「親和亭かつお」という名前で活動していました。かつおという名前の由来はサザエさんの磯野カツオからきており、当時の藤原さんのキャラクターから周りのみんなに「あんたはカツオや」と決められたそうです。

 

 そのほか、声優の山寺宏一さんが東北学院大学で「波慣家文好」として、ミュージシャンではさだまさしさんが國學院の高校・大学で「飛行亭つい楽」として、Mr.Children桜井和寿さんは中学時代、当時坊主頭だったことと和寿の寿を取って一休寿(いっきゅうことぶき)という高座名で活動していました。

 

 芸人以外でこんなに落研出身者が多いのは驚きですね。

 

取材・文/インタビューマン山下
 1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退。現在はインタビュアー・ライター・お笑いジャーナリスト

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