次に話を聞いたのは、岩手県のNo.1となった福田萌(35)だ。つい先日、夫・中田敦彦(38)とともに一家でシンガポールに移住して日が浅い彼女だが、早くも故郷に思いを馳せたという。
「東京に比べたら、シンガポールのほうが少し自然は豊かですし、人が優しいという面も、岩手に近いかなと思います。このあいだ、こっちのスーパーで岩手産のお米『ひとめぼれ』を見つけて、感動して買ってしまいました。
地元・滝沢市(旧滝沢村)でいちばん誇れるのは農業です。
『滝沢スイカ』が有名な特産品。滝沢市で育まれたリンゴの『はるか』も蜜が詰まって美味しいので、味わってほしいです」
芸能活動を始めたばかりのころ、女優としてドラマ出演も多かった福田。彼女自身も、今回の結果に思い当たる作品があった。
「岩手のご当地ヒーローの特撮番組で『鉄神ガンライザー』(テレビ岩手)というのがあって、ゲスト出演させていただきました。あと、『あまちゃん』(NHK)に情報番組のキャスター役で出させていただいたのも、印象にあるのかもと思っています」(福田)
岩手は “夫婦” にとっても、特別な故郷だった。
「コロナになる前には、3カ月に一度くらいのペースで帰省していました。夫も幼いころは “転勤族” だったので、『岩手に行くと、ふるさとを実感できるね。癒やされる』と言っていましたね」(同前)
山口県宇部市出身の西村知美(50)は、1986年の女優デビューから2021年で35周年。この間に、さまざまな同郷の芸能人たちとも出会った。
「まず今回、藤田三保子さん、芳本美代子さんといった先輩方がいるにもかかわらず、私の名前を挙げていただいたのは本当に嬉しいです。芸能界には、山口出身の方は多いですよね。松村邦洋さんやロンブーの(田村)淳さん、山下真司さん。お会いすると、地元の話で盛り上がります。
まだお会いしたことないですけど、『ぺこぱ』の松陰寺(太勇)さんも山口ですし、『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督も、そうですよね。私も観に行きましたが、新作映画には宇部市が出てきて、地元も盛り上がっていると聞いています」
西村は高校から上京し、長らく東京で芸能活動を続けてきた。それにもかかわらず、地元から支持を得る理由を、本人はどう考えるのか。
「やっぱり、『こんなにいいところなんだよ』と話し続けてきたからですかね。私は東京に出てきたとき、山口、宇部のよさを実感したんです。景色、食べ物、地元の人のよさ。それに気づけて、番組でお話しさせていただいた。宇部に戻ると、地元の方々に応援していただいたから、私ももっと広めなきゃと思えたんです」
自分には安心して帰れる故郷があるーー。その思いが、「愛され力」を生むのだろう。
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(週刊FLASH 2021年5月25日号)