「私が女優になる日」三浦涼菜、「東京はビルが高いし、道が広いし、近未来みたいな感じ」

　田辺エージェンシーと秋元康とTBSがタッグを組んだ、女優の発掘、育成プロジェクト「私が女優になる日＿」。応募者9000人の中から、オーディションで選ばれた10人が、TBSドラマの出演権をかけて、同名番組（土曜夜0時58分～TBS）で3カ月に及ぶ演技バトルを繰り広げている。

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　毎週、オリジナル台本が準備され、それぞれが台本を解釈した上で、脚本家や演出家など3人の審査員の前で演技をする。審査員はその場でどちらの演技がよかったかをジャッジ。3−0だったり2−1だったりと判定され、演技についての評価もくだされる “ガチバトル”だ。

　コロナの影響で、福岡からのリモート収録のみで、今回の取材日がスタジオ収録初日となった三浦涼菜。演技バトルでは感情が高まって涙を流すシーンも。「不安だったけど、今日はスタジオで演技ができて嬉しかった」と話す彼女に、話を聞いた。

――オーディションに合格してからのまわりの反響は？

　友達がすごく喜んでくれて、合格した翌日にお菓子を買ってお祝いしてくれて、ちょっとしたパーティみたいな感じになりました（笑）。すごく嬉しかったです。もともと女優を目指していることを友達にも言ってなかったので、私がテレビに出ているのを見て「これ、本当に涼菜？」って驚いてました（笑）。

――ご家族の反応は？

　お母さんは泣いて喜んでくれました。でも東京に出るので、本当に大丈夫かなって心配の涙もあったと思います、きっと。東京はビルが高いし道が広いし、近未来みたいな感じがします（笑）。福岡も都会だと思ってたんですけど、首都だとこれだけ人がいるんだなって思いました。

――オーディションに合格してから変わったことは？

　いままでの学校生活だと、自分が中心というか。たとえば課題をやらなくても怒られるのは自分で、自分が怒られるだけでいいなら、課題をやらなくてもいいやって思うこともあったんです。

　でも、仕事だとたくさんの方が関わってくださって、自分だけで決めるわけにもいかないですし、求められたことはやらなきゃいけない。そう思うと、できなかったときはどこがダメなんだろうと、自分の悪いところをリストアップして、その課題を潰していくようにしました。そういうことをしてきたので、本当に成長したなって思います。

　なんとなく、人間性がよくなった気がします（笑）。

――番組が始まってから、気持ちが上がったこと、嬉しかったことは？

　今日がスタジオではじめての演技バトルだったんですが、私の演技と対戦するメンバーの演技が、まったく違って。どちらの演技が正解なのかわからないぐらい、違ったんです。もし相手の演技が正解なら、私は全部ダメだと思ったんです。

　でも結果、私が2ポイントいただけて。ポイントをつけられるのは怖いことなんですけど、認めてもらえるような感じがしてホッとしたというか。自分が考えた演技の解釈で間違ってなかったとわかって嬉しかったです。

――逆に気持ちが下がったり、落ち込んだことは？

　リモートでの演技は難しかったです。自分で画角を考えないといけないし、まわりに誰もいないので、雰囲気もわからない。でも演技しなきゃいけなくて……。やり方もわからなかったし、結果もあまりよくなくて。どう演じれば正解だったのか、わかりませんでした。

――番組が始まってから、新しく始めたことは？

　日記をつけるようになりました。こういうときに嬉しいと思うんだとか、なにかあったときにどういう感情になるのかっていうのを、演技をする上で知りたいなと思って。今日、自分がなにをしたかを書きながら、それでどう思ったのか、どんな感情を抱いたのかを、書くようにしています。

――カメラの前で演技をすることは？

　緊張でした。自分で考えたことが試されているようで、本番よりリハのほうが怖かったです。演技をはじめたらやるしかないんですけど、これでいいのかな、どう思われるんだろうって、すごく考えちゃって。審査員の方にアドバイスをいただくまでは、怖かったです。

　泣いてしまったのは、相手に言われることをしっかり聞いて受けの演技をしていたら、なんだか本当に自分が言われているような感覚になって……。そしたら、泣く予定はなかったんですけど、勝手に涙が出てきました。

――女優になったらやってみたい役は？

　森七菜さんが演じていらした『この恋あたためますか』の主人公みたいな役をやってみたいです。年上の男性と恋。ちょっと生意気な感じで、自分の思いを素直に言葉に出せないみたいな。自分の芯を持っていて、その意見をしっかりとぶつけていくような役をやってみたいです。ラブストーリーの中では、まだ自分がキュンキュンしちゃうと思うので、キュンキュンしながらもキュンキュンさせたいです（笑）。

みうらすずな
2003年生まれ　福岡県出身

写真・福田ヨシツグ
ヘアメイク・合田和人、中山ゆかり、橋込明子、山崎純子（以上、D-GO）
スタイリスト・山本杏那
衣装協力・FILA