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千葉真一さん タランティーノに自らを売り込み「ハリウッド俳優」としての地位を不動のものに

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.08.31 18:35FLASH編集部

千葉真一さん タランティーノに自らを売り込み「ハリウッド俳優」としての地位を不動のものに

CM撮影前、千葉さん(左)はタランティーノと固く握手を交わし、自らをハリウッドで起用するよう直談判した

 

 新型コロナウイルスによる肺炎のため、8月19日に82歳で亡くなった俳優の千葉真一さん。アクション俳優として海外でも活躍した彼だが、その名を世界中に知らしめた作品といえば、クエンティン・タランティーノが監督・脚本を手がけて大ヒットした映画『キル・ビル』(2003年)だろう。タランティーノ監督が千葉の大ファンだったことから出演が実現したのだが、じつは『キル・ビル」が公開される7年前の1996年、すでに2人は日本のCMで“共演”をはたしていた。

 

 当時、タランティーノは『レザボア・ドッグス』(1991年)、『パルプ・フィクション』(1994年)といったヒット作品を次々と発表し、ハリウッドを席巻する異才として世界中から注目を集めていた。そんな彼が携帯電話会社「関西デジタルホン」(現・ソフトバンク)のイメージキャラクターに抜擢され、日本のお茶の間にも進出したのだ。

 

 

 CMは、日本にやってきた外国人男性(タランティーノ)が、携帯電話でしゃべりまくるのだが、あまりにもしゃべりすぎたため、“しゃべりすぎの現行犯”で逮捕されるというハチャメチャな設定。その外国人男性を逮捕する警察官役が千葉さんだった。警察に連行されながらも最後は“しゃべりタランティーノ!?”と絶叫する、まさにコテコテの大阪ノリのCMだ。関西エリアのみのオンエアだったが、当時、そのコミカルな内容が大きな話題になった。

 

 CM撮影はロサンゼルス・ハリウッドでおこなわれ、その現場を本誌は密着取材していた。朝10時から夜23時までの13時間、スチール、ムービー撮影などの過密なスケジュールが組まれていたが、休憩時間に千葉さんに話を聞くことができた。

 

「このCMの話がきたときは、即決しましたね。彼(タランティーノ)とは初めて会ったときから『何かやろうと』言っていたので、今回、こういう形で共演できたことはハッピーですよ」

 

 当時の千葉さんは、『JJ Sonny Chiba(サニーチバ)』として米国で活動していたが、メジャーなハリウッド作品への出演は多くなかった。それもあってか、CM撮影の合間、千葉はタランティーノに「次の映画で使ってくれ」と、積極的に自分を売り込んでいたのが、今でも印象に残っている。

 

 そしてこのCM共演から7年後の2003年、千葉さんは「100代目服部半蔵」として、タランティーノ監督のハリウッド作品『キル・ビル』に出演。国際的なアクションスターとしての地位を不動のものにしたのである。合掌!

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