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どん底時代の爆笑問題・太田光を変えた松村邦洋のアドバイス「もっと素直になって」

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.09.05 11:00FLASH編集部

どん底時代の爆笑問題・太田光を変えた松村邦洋のアドバイス「もっと素直になって」

 

 8月28日放送の『FNSラフ&ミュージック~歌と笑いの祭典~』(フジテレビ系)で、ダウンタウンの松本人志さんと爆笑問題さんが久しぶりに共演し、話題になりました。

 

 爆笑問題の漫才で太田さんが「明日は『ワイドナショー』(フジテレビ系)じゃなくて『サンデージャポン』(TBS系)を見てください」と言ったり、トークでもフジテレビのアナウンサーの「ステマ疑惑」の話題を持ちだし、司会の女子アナに「今日の司会の方々はステマをやってるんですか?」とボケるなど毒舌ぶりを発揮していました。

 

 

 そんな毒舌キャラの太田さんですが、実はとても優しい一面があると、太田さんと同期の松村邦洋さんに以前、取材した際にお聞きしました。

 

「太田さんて、困っている人がいたら助けるタイプなんです。『松村君、大丈夫?』って、若手のとき、けっこう言っていただきました。

 

 だから僕は太田さんが好きで、太田さんが困ってそうなときは、僕からもよく電話しました。ただ僕の場合は、太田さんがモノマネをよく聞いてくれるんで、一方的に電話してただけですけど(笑)」

 

 当時ものまね番組のプロデューサーによく怒られていたという松村さんに、太田さんは「そんなの気にすることないよ。松村君は天才なんだから、こっちからやめてやったらいいんだよ」と言って励ましたそうです。

 

 一方で松村さんは、仕事もないのに強気な考えの太田さんを心配していました。
 

「太田さんは若い頃、尖ってたんですよ。その尖りが理由で『仕事がなかったんだな』と僕は思っていました。ライブでは毎回クオリティの高いネタをして一番ウケてましたから。

 

 だから、太田さんが『こんな番組なんか出なくていいんだよ』って言ったときは、思わず『いや、なんでもやりましょうよ。太田さんだったらなんでも面白くできますから。もっと素直になりましょうよ』って言ったのは覚えてます。そんなことを言ったのはそのときだけですけど」
 

 ふだん太田さんにモノマネばかりやっていた松村さんですが、このときばかりは、爆笑問題さんに芸人をやめてほしくない一心で訴えかけたのです。

 

「太田さんって、太宰治じゃないけど、なんか散り際の美学みたいなものがあるんです。一匹狼でも戦うような人だから、乱を起こして鎮圧されても困るし。

 

 太田さんが『このままダメになって欲しくないな』とずっと思ってたんで、とっさに出た言葉だと思います。

 

 それを言ったから太田さんがどうこうなるとは思わなかったですけど、俺は言ってよかったと思いましたね」

 

 松村さんの助言が効いたのか、そこから太田さんは明らかに変わったそうです。

 

「その後は、どんな番組にも出てらっしゃって。しまいには昔だったら絶対やらない『GAHAHAキング』(テレビ朝日系)でセクシーメイツとコントをやってましたからね。

 

 以前『いいよ。こんな番組』って言ってたのに、全部出てるんですよ。それを見たとき、『爆笑問題、100%売れるな』と。なんかいいことしたと思いましたもん(笑)」

 

 お互いが認め合い励まし合っていた2人。太田さんの活躍の裏には、松村さんとの同期の友情物語があったのです。

 

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している

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