「この着物は、私と母の小さなひとつの夢なんです」
そう言って奈緒(26)が取り出したのは、一枚の美しい着物。
「母は若いころから着物が好きで、いつか娘が着られるようにと大切に保管してくれていました。これはいちばんのお気に入りで、母が今の私くらいのときに着ていたものなんですって」
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幼いころから奈緒は、母親が着物を大切に手入れする姿を見てきたという。
「着物が似合う女性になって、自分でピシッと着られるようになりたいとずっと思っていましたし、母もそんな娘の姿を思い描いて手入れをしてきたと思うんです」
着付けを覚え、夢が叶う日が近づいてきたと、嬉しそうな笑顔を見せる。
「私のサイズに合わせてお直しに出すつもりなんですが、その前に一度、母に着てほしいですね。母娘で着物を着て、お出かけしたいな」
現在は、娘の活躍を全力で応援しているという母親も、はじめは女優を仕事とすることに反対していたという。
「10代のときに福岡でこの仕事を始め、20歳で上京してからも、いちばん応援してほしい人にしてもらえないというのは、ずっと心に引っかかっていました」