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小栗旬『日本沈没―希望のひと―』量産される “半沢直樹病” ドラマの功罪

エンタメ・アイドル 投稿日:2021.12.13 18:58FLASH編集部

小栗旬『日本沈没―希望のひと―』量産される “半沢直樹病” ドラマの功罪

 

“半沢直樹病” が是なのか非なのか、一概に断ずることはできない。だが確実に、最近の「日曜劇場」(TBS日曜21時)は、半沢直樹を意識しすぎている。

 

 12月12日(日)に最終回を迎えた小栗旬主演の日曜劇場『日本沈没―希望のひと―』(TBS系、以下同)。

 

 

 これまでもドラマ化、映画化、アニメ化などされてきた小松左京の小説『日本沈没』(1973年)を原作にしつつ、舞台を2023年に変えストーリーを大幅アレンジ。地殻変動により日本が沈没してしまうという未曽有の危機に直面し、国民を守るために尽力する環境省のエリート官僚・天海(小栗)を中心に描いた物語だ。

 

 登場人物たちの行動がトンチンカンだったり、ビル崩壊やアスファルトの地割れなどCGが陳腐だったり、ツッコミどころが多かった本作。

 

 しかし筆者は、役が憑依しているかのような熱の入った小栗の演技に魅せられた。また、前半では主人公と敵対していた副総理・里城(石橋蓮司)や地球物理学者・世良(國村隼)が、後半で主人公らに協力してくれる展開はグッときた。そしてネタバレになるので詳細は控えるが、ラスト10分で希望の光を見せた終幕の仕方も嫌いじゃない。

 

 手放しで絶賛するほどの傑作とまでは言わないが、見て損はない作品だったと思う。

 

 数字的にも上々で、最終回は世帯視聴率16.6%を記録し、全話平均は15.8%と大ヒット。これは今年の「日曜劇場」4作品のなかでも全話平均ではトップで、それだけ楽しんだ視聴者が多かったということだ。
(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)

 

■今年の「日曜劇場」は4作品中3作品が “半沢直樹病”

 

 だが冒頭でお伝えしたように、近年の「日曜劇場」には “半沢直樹病” にかかっている作品が多く、『日本沈没―希望のひと―』もまさにそうだった。

 

“半沢直樹病” とは、言わずもがな、第1シリーズ(2013年)も第2シリーズ(2020年)も社会現象化するほどの大ヒットとなった、堺雅人主演『半沢直樹』の作風を彷彿させる作り方のこと。2013年版『半沢直樹』の大成功に気をよくしたTBSが、第2・第3の『半沢直樹』を作り出そうと躍起になった結果、“半沢直樹病” が生まれたというのは想像にかたくない。

 

 主人公と仲間たちが権力を持った巨悪や超難題に立ち向かう展開、わかりやすい対立構図、劣勢からの逆転劇、役者たちのオーバーな演技、壮大なBGMなどなどを取り入れ、潤沢な製作費で作り上げる。もはや “日曜劇場テイスト” と言い換えてもいいだろう。

 

 これまでも唐沢寿明主演『ルーズヴェルト・ゲーム』(2014年)、阿部寛主演『下町ロケット』(2015年、2018年)、役所広司主演『陸王』(2017年)などが “半沢直樹病” にかかっていたが、今年はその傾向が加速。

 

 今年の「日曜劇場」を振り返ると、1月期の綾瀬はるか主演『天国と地獄~サイコな2人~』は少々テイストが異なったが、4月期の阿部寛主演『ドラゴン桜』、7月期の鈴木亮平主演『TOKYO MER~走る緊急救命室~』、そして10月期の『日本沈没―希望のひと―』は “半沢直樹病” だった。実に4作品中3作品とは、さすがに食傷気味な気もする。

 

 また、『ドラゴン桜』は2005年の第1シリーズと作風が大きく変わったため、前作ファンは戸惑ったようだし、『日本沈没―希望のひと―』も原作小説からかなり改変が加えられているため、一部の原作ファンから批判の声もあがっている。これらは功罪の “罪” の側面だが、どちらもヒットしたのでTBS的にはたいした問題ではないのだろう。

 

 ドラマ制作において面白くて数字(視聴率)が取れることは絶対的な正義だろうし、1つの必勝方程式を作り上げたのは素晴らしいことだ。筆者も『日本沈没―希望のひと―』がスタートした当初は、また “半沢直樹病” か……と辟易したが、面白いと感じたのは事実だし、面白いならフォーマットが同じでも別にかまわないとも思った。

 

 いずれにしても、「日曜劇場」には今後も “半沢直樹病” ドラマが続々と登場することだろう。

 

 実際、来年1月期の阿部寛主演『DCU』も、公開されている予告映像を見る限り “半沢直樹病” にかかっている可能性が高そうだ。もしそうなら4作品連続ということになるが、はたして『DCU』もヒットするだろうか。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

 

( SmartFLASH )

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