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清原果耶『ファイトソング』に “最強の当て馬” が爆誕…菊池風磨がいい意味でヤバすぎる

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.01 11:00 最終更新日:2022.02.01 11:00

清原果耶『ファイトソング』に “最強の当て馬” が爆誕…菊池風磨がいい意味でヤバすぎる

 

“最強の当て馬” が爆誕した。嫌味や揶揄ではなく、最大級の賛辞だ。

 

 清原果耶主演の『ファイトソング』(TBS系)で、Sexy Zone・菊池風磨が演じる幼なじみが非常にいい味を出している。

 

 昨年、朝ドラ『おかえりモネ』(NHK)の主演で脚光を浴びた清原が、民放ドラマ初主演となる『ファイトソング』。

 

 

 児童養護施設で育った木皿花枝(清原)は空手の日本代表を目指していたが、交通事故で夢を断たれ、無気力に生きていた。

 

 そんな花枝が、現役当時、試合前に必ず聴いていた勝負曲を作った一発屋ミュージシャン・芦田春樹(間宮祥太朗)と出会ったことで、物語が動き出す。

 

 菊池が演じているのは、幼い頃から花枝と同じ児童養護施設で育ち、彼女に片思いを続ける幼なじみ・夏川慎吾役。

 

 要するに本作は、間宮と菊池が演じる男2人がヒロインを取り合う、三角関係を描いたラブコメディー。

 

 本作の公式HPやポスターのキービジュアルでは、清原、間宮、菊池の3人が均等な大きさで写っているため、清原演じる花枝と菊池演じる慎吾がひっついてハッピーエンドという可能性もあるにはある。

 

 だが、キャストのクレジット順では菊池は3番手となっており、先週放送された第3話までを見る限り、花枝の本命は間宮演じる芦田という描かれ方をしている。

 

 現時点で慎吾は “当て馬” のような立ち回りになっている。厳密に言うと “当て馬” 本来の意味とは少々異なるが、ラブコメ用語としての “当て馬” なのは間違いない。

 

■慎吾のバカっぽい陽キャが素の菊池にシンクロ

 

 話が少し逸れるが、「週刊少年ジャンプ」で2012年から2020年まで連載され、アニメも大ヒットした『ハイキュー!!』というバレーボール漫画がある。

 

 主人公は、自分に相手チームの注意を引きつけ、仲間のアタッカーのマークを緩くさせていたことが高く評価され、敬意を込めて “最強の囮(おとり)” という異名がつけられていた。

 

『ハイキュー!!』の主人公が “最強の囮” ならば、菊池が演じる『ファイトソング』の慎吾は “最強の当て馬”……そう思ったのだ。

 

 慎吾は茶髪のため見た目はチャラそうに見えるし、言動やテンションはバカっぽい。「レッツダンス! 感じて! もっとちょうだい、音もっとちょうだい!」「オッケー、レッツゴー! 世界が俺たちを待ってるぜぇ」といったノリである。

 

 しかし根はとにかく優しく、明るく元気なムードメーカー。一言で言うと、陽キャないいヤツである。

 

 恋愛にはとことん一途。花枝への恋愛感情をストレートに表現していることが裏目に出て、残念ながら、花枝には本気と捉えられていないのだが……。

 

 また、強い芯も通っている。慎吾は零細ハウスクリーニング業の社長を務めているのだが、花枝が仕事を手伝ったところ大失態を犯してしまう。

 

 やる気がなくぼーっとしていたと花枝が明かすと、好きな相手であっても次のようにビシッと叱責するのだ。

 

「なんで? 仕事つまんねぇか? イヤか、こんな仕事。仕事なめんなよ、花枝。どう見えてるか知らねぇけどさ、俺、命がけでやってるし、魂を削ってやってんだよ。だから、そういうのムカつくわ。ふざけんな。最低だわ、お前。なんなんだよ、花枝。いつまでそうやってんだよ」

 

――根が明るくて憎めない “当て馬” 自体は、ラブコメによく登場するキャラクターだ。

 

 慎吾という登場人物も、類型的には、ごくごくオーソドックスなので、仮に菊池以外のイケメン俳優が抜擢されても、80点程度のクオリティで、そつなく演じることはできると思う。しかし、菊池以外が演じていたら “ただの当て馬” になってしまうだろう。

 

 菊池が演じる慎吾は満点オーバーの120点のクオリティに達していると感じるし、それゆえに敬意を込めて “最強の当て馬” と評したくなるのである。

 

 劇中の慎吾に、素の菊池が出ていると感じたファンは少なくないはず。テレビのバラエティ番組やYouTubeの企画で見られる菊池の姿と、慎吾のバカっぽい陽キャラがシンクロしているのだ。

 

 菊池は、嵐・二宮和也率いるYouTubeチャンネル「ジャにのちゃんねる」のレギュラーだが、YouTubeでのアッパーなテンションの菊池と、『ファイトソング』における慎吾のノリが重なりまくるのである。

 

 ここまで陽キャの演技クオリティを高められるのは、数多くいるイケメン俳優のなかでも菊池くらいしかいないのではないだろうか。

 

 もしかすると、もともと菊池のキャラを知っていた脚本家が当て書きしたり、菊池がその場でアドリブのセリフを言っているのかもしれない。

 

 いずれにしても菊池が演じるからこそ、慎吾というキャラは “最強の当て馬” になっている。

 

 本作の世帯平均視聴率は第1話が9.2%、第2話が8.1%、第3話が8.2%(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)と推移している。

 

 菊池演じる慎吾が三角関係に本格参戦してくるのは今夜放送の第4話以降になりそうなので、菊池=慎吾の活躍次第で視聴率二桁台も夢ではないだろう。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

 

( SmartFLASH )

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