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坪倉由幸、お笑いとは違うドラマの世界で考えたこと「ちょっと隙を与えないと(笑)」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.02.13 11:00 最終更新日:2022.02.13 11:00
■俳優の現場を経験して「我が家」の未来が見える
バラエティ番組で活躍するなか、訪れたのがドラマ出演のオファー。「お笑いとはまた違う世界が広がっている」と感じたという。
「これまでは自分でネタを書いていたので、どこまで崩そうが勝手だったんですが、ドラマだと変えられないことに、難しさを感じました。あと台詞から意図を読み取るのも、最初はなかなか大変で。
だからドラマの現場ではなるべく気を遣われないようにしようと思いました。ちょっと隙を与えるっていうか。演出家さんもそのほうが言いやすいと思ったんです。
自分で考えてもわからないなら教えてもらわないと。いちばん困るのは気を遣われて何も言われないことですし。そのあたりの現場でのキャラ的なことはあえて変えていきました」
俳優としても活躍を始めた坪倉に現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』への出演依頼がきた。しかも三谷幸喜氏からの直々の指名。1月からは『ムチャブリ! わたしが社長になるなんて』(日本テレビ系)を加えて連ドラ2本に出演している。
「自分がNHK、それも大河に出るなんて信じられないですよ。三谷さんが好きな俳優に僕の顔が似ていたから、だそうですが、わからないもんですね……。
時代劇は歩き方から違うので、これまでのお芝居とはまた違った感覚になっています。なによりも実際にいた人間を演じるプレッシャーはありますね。
ただ三谷さんの作品らしくクスッと笑える部分を、大げさにせずにていねいに演じられればいいかなって。
そのいい手本が大泉(洋)さん。めちゃくちゃおもしろいんですが、ときおり見せる顔が(源)頼朝そのもので。そのスイッチの入れ方を身近で見て学んでいます。これからは、ちょっとおもしろい俳優としてやっていきたいです(笑)」
とはいえ、芸人としての仕事も継続中。俳優の仕事をするにあたり、杉山と谷田部とは今後について話し合ったという。
「この1、2年は芝居のほうに重心を置きたいと言いました。それぞれ40歳も過ぎて、個人で力をつけていくことも大事だって思って。そのほうが3人になったとき、より輝くと思うんですよ。
で、ケツを叩く意味で、はっきり伝えました。僕が出ている作品に関しては、谷田部は観てくれているみたいですが、杉山は強がりからか観ないって言っていますけど(笑)。
でも、2人もそれぞれ動き始めています。これが我が家にとって大事な何かになるんじゃないかなって思いますね。僕も芝居の仕事をすることでコントに深みが出るだろうし、いろんな作品にふれることで今までになかった発想のネタが書ける気がして。難しいことはたくさんありますが、この経験を還元していきたいです」
芝居の世界から3人の家に戻ったとき、また新しい笑いが生まれる。
つぼくらよしゆき
1977年9月9日生まれ 神奈川県出身 2003年に谷田部俊と杉山裕之とともに、お笑いトリオ・我が家を結成。『THE THREE THEATER』『爆笑レッドシアター』(ともにフジテレビ系)などで活躍。2012年『主に泣いてます』(フジテレビ系)から本格的に俳優としても活動。『下町ロケット』(2018年、TBS系)、『あなたの番です』(2019年、日本テレビ系)など出演作多数
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写真・伊東武志