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波瑠『愛しい嘘』初回から予想できたオチでも評価したい…“意外性” と “納得度” の優先順位

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.03.04 11:00FLASH編集部

波瑠『愛しい嘘』初回から予想できたオチでも評価したい…“意外性” と “納得度” の優先順位

 

 主人公の恋人は別人で、実は同級生 “連続不審死” 事件の原因を作った黒幕だった。

 

 先週金曜に第7話が放送され、今夜最終回を迎える波瑠主演『愛しい嘘~優しい闇~』(テレビ朝日系)。旧友の死によって物語が動き出すラブサスペンスだ。

 

 

 現在29歳となっている中学時代の同級生6人が主要な登場人物で、このなかに黒幕がいることは初回から示唆されていた。

 

 第1話、東京で漫画家のアシスタントをしている主人公・今井望緒(波瑠)は、地元で開かれた中学時代の同窓会に参加。初恋の相手で女子たちの憧れの的だった雨宮秀一(林遣都)をはじめ、仲のよかった6人が再会した。

 

 しかし、第1話ラストで6人のうちの1人の女性が橋の上から転落して死亡、第3話のラストでもう1人の女性が毒入りワインを飲んで死亡と、立て続けに不審死。

 

 その2人の死に関わった黒幕こそが、雨宮のフリをしていけしゃあしゃあと望緒と恋仲になっていたニセ雨宮だったのである。

 

■意外性狙いでトンデモなオチになるより断然マシ

 

 第6話の終盤で、望緒はとんでもない事実に気づく。それは恋人となった雨宮が、雨宮ではない別の誰かだということ。

 

 中学時代、雨宮に片思いしていた望緒は、こっそり雨宮の横顔を何度も何度もスケッチしていたため耳の形を覚えているのだが、今の彼がかつての雨宮と耳の形が違うことに気づいたのだ。

 

 耳の形で別人だと見抜くアイデアは、なかなか衝撃かつ秀逸だと感じた。望緒が昔から絵が好きだったという設定が、謎の核心に迫る入れ替わりの真相を暴く伏線になっていたのは、実にお見事。

 

 そして先週放送の第7話で、中学時代に転校していった元クラスメイト・中野幸という男が、整形手術でニセ雨宮となっていたことがわかった。

 

 中野は同窓会には姿を現さなかった謎の人物として描かれていたが、実は中野は中学時代から望緒に片思いしており、雨宮のフリをして同窓会に参加していたというわけだ。

 

 ……とはいえ、SNSなどでは “ニセ雨宮=中野” 説は第1話終了後からわりと出ており、予想できていたという視聴者も少なくないだろう。

 

 雨宮はストレートな王子様キャラすぎたし、中野という姿を現さないキャラが物語の核心に関係している演出がされていたため、“ニセ雨宮=中野” と結びつける考察はミステリーのセオリーとも言えるレベル。つまり、意外性は薄かった。

 

 誤解しないでもらいたいのだが、真相に意外性がないとダメだと言っているわけではない。“ニセ雨宮=中野” はミステリー作品としてはけっこうシンプルなオチではあるものの、それゆえに視聴者の納得度は高い気がするからだ。

 

 もちろん、視聴者を驚愕させる意外性があって、それでいて納得度も高い終わり方がミステリードラマの理想。けれど、そんなベストなエンディングを迎えられる作品は稀有である。

 

 理想的なラストのアイデアがなかった場合、制作陣は意外性を取るか納得度を取るかという取捨選択に迫られる。そして、意外性を重視するあまり、納得度を度外視した作品が世の中には数多くあることを、ドラマファンであればご存知だろう。

 

 それまでのストーリーを台無しにするような、考察不可能なトンデモ展開を急に最終回でブッ込んで終わるドラマ。最終回まで視聴者を惹きつけるために、伏線を張りまくったり風呂敷を広げまくったりして、結局回収せずに放り出すドラマ。

 

 そんな作品にガッカリさせられたと憤った経験がある方は少なくないはずだ。

 

 話を戻すが、『愛しい嘘~優しい闇~』の “ニセ雨宮=中野=黒幕” という真相は、ドラマファンやミステリーファンからすれば意外性は薄いが、納得度は高い。

 

 意外性を追い求めるあまり、雑なラストになって悪評が飛び交うよりは、初回から視聴者に読まれていたとしても、物語としてきれいにまとめて納得度を優先させるのは、ひとつの戦略として大いにアリだと思う。

 

 ――今夜放送される最終回、残された伏線もすべて回収して、きれいにまとめた納得のエンディングを期待したい。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

 


( SmartFLASH )

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