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『アメトーーク!』で特集…お笑いライブ制作会社K-PRO代表・児島気奈さんの先見の明がすごい

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.04.25 11:00 最終更新日:2022.04.25 11:00

『アメトーーク!』で特集…お笑いライブ制作会社K-PRO代表・児島気奈さんの先見の明がすごい

「第7世代はみんな、私の劇場から巣立っていった」と熱く語る

 

 4月21日の『アメトーーク!』(テレビ朝日)で、「ここで育ちましたK-PROライブ芸人」の回が放送されました。

 

 K-PROライブとは、ライブ制作・マネジメント会社「K-PRO」が主催するお笑いライブのことを言います。コロナ前には年間1000本以上のライブを開催していて、その常連メンバーであるアルコ&ピース、三四郎、ウエストランド、モグライダー、ランジャタイがパネラーとして出演していました。

 

 

 このライブでは、主に吉本興業以外の東京の若手芸人が、常日頃からネタを磨いており、彼らにとってなくてはならない場所なのです。

 

 その『K-PRO』の代表を務めるのが、東京の若手芸人が全幅の信頼を寄せる児島気奈さん。番組でモグライダーのともしげさんも言っていましたが、彼女は東京若手芸人のお母さん的存在なのです。

 

 筆者は去年の『M-1グランプ2021』(ABC系)の準決勝前に、児島さんにM-1決勝の展望についてお話を聞いていました。その際、児島さんはモグライダー、真空ジェシカ、ランジャタイの3組の芸人さんの名前をあげていました。そしてなんと、その全組が決勝進出を果たしたのです。

 

児島「モグライダーさんは、ずっと面白いと言われていたんですが、賞レースでの評価がともなわなくて、今回初めて準決勝に上がったんです。今までは、ライブの常連のお客さんが、ともしげ君のおバカキャラを知ってて笑ってたんです。でも、今年のネタは初見のお客さんにも、つかみのボケでキャラが伝わるようにして、あまり飛びすぎず整理したネタになりました。周りの芸人さんからも『モグライダー、今年はすごいネタが仕上がってる』とよく聞きます」

 

 児島さんは、モグライダーの成長した部分を的確に分析。実際にM-1決勝では、モグライダーのつかみのボケが大ウケし、ともしげさんの、おバカキャラが一瞬でお客さんに伝わっていました。

 

児島「真空ジェシカさんは、ワードのセンスや、視点の面白さとか個性的な発想のネタを、20代前半のころからずっとやっているんです。そういったネタって、普通、お客さんには受け入れられにくいんですよ。けれど、東京の若手のライブだったら、毎回決勝に行くぐらい、勝てるネタをずっとやっていて。それがM-1という広い世界でも、ちゃんと選ばれるのは、嬉しいですね」

 

 M-1という大きな舞台で真空ジェシカが才能を認められたことに、児島さんは目を細めていました。まさに東京の若手芸人のお母さん。

 

児島「ランジャタイさんは、昔は『自分たちが面白いと思うことだけをやって行こう』って感じだったんです。でも、ここ3~4年で、『お客さんたちをちゃんと笑わせよう』という考えに変わった気がするんですよね。

 

 K-PROライブのネタ時間は本当は5分なんです。でも10分15分ぐらいやるようになって、自分たちも息切れして、お客さんも笑い疲れてるぐらいじゃないと、舞台を降りないという時期があったんです。たぶんそこで “地肩” が強くなったんじゃないかと思います。それで、去年のM-1の敗者復活戦でネタが放送されたことで、よりメジャー感も出て、今年はさらにウケるようになりました」

 

『アメトーーク!』では、ゲスト出演していたスピードワゴン小沢さんから「(ランジャタイが)ウケてない時期が長いときも、ずっと(ライブに)呼ぼうと思ったのは、なんでですか?」と質問され、児島さんは「私は、面白いと思ったからです」と断言。

 

 この3組もそうですが、芸人さんの才能を見抜く、児島さんの先見の明は半端ないと感じます。今年の『M-1グランプリ2022』の決勝に「K-PROライブ芸人」が何組進出するのか、今から楽しみです。

 

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

 

( SmartFLASH )

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