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「園子温いない映画史は成立するのだろうか」東京新聞コラムに批判殺到…バックラッシュの懸念も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.05.12 16:15 最終更新日:2022.05.12 16:19
《例えば荒木経惟のいない写真史、園子温のいない映画史は成立するのだろうか。広河隆一の名を欠いた報道写真史はどうだろう》
東京新聞5月9日夕刊号に掲載された匿名コラムの一節が、物議を醸している。
「ここに名前のあがった3人は、いずれも『性加害』を告発された著名人。この一文について、被害に遭った人たちへの配慮がなさすぎる、という批判が上がっているのです」(全国紙記者)
写真家の荒木経惟氏といえば、2018年にモデルのKaoriが「人前でヌードを強要された」と告発。Kaoriはかつて「荒木のミューズ」と呼ばれていただけに、この告発は大きな話題を呼んだ。
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この告発に共感を寄せたのが、モデル・女優の水原希子。Instagram上で、自身も20人ほどの男性がいる前で、手で胸を隠す撮影を強要されたと語った。
フォトジャーナリズム誌『DAYS JAPAN』の元編集長・広河隆一氏は、編集部の女性スタッフらに性暴力やセクハラをしていたと、2019年に『週刊文春』で報じられた。その後、検証委員会の報告書が公開され、複数の女性が性交の強要や裸の写真の撮影などの被害にあったことが明らかになった。
園子温監督については記憶に新しいだろう。『週刊女性』は4月、園監督が複数の女優に性的な関係を求めた様子を報じている。本人は公式サイトで《ご迷惑とお騒がせ》について謝罪したが、《事実と異なる点が多く、自分自身以外への関係者にも多くのご迷惑がかかっている》として、法的措置の可能性を示唆している。
冒頭の東京新聞のコラムに戻ろう。《セクハラ告発は賛成だが…》という見出しがつけられたこの文章では、《権力を傘にした性的暴力は許されない》としながらも、《当の人物を業界から追放し、その過去の業績を抹殺するだけで事態は解決できるわけではない》と綴られ、冒頭の一文が続く。
前出の全国紙記者が言うように、ネット上ではこのコラムについて厳しい意見が。
《自分の栄光をドブに捨てるような事をしたのは加害者ですよ?》
《何を持って「成立」とか言ってるのか。逆に園子温がいないと成立しない映画界ってなんやねん》
《性暴力加害者の園子温や広河隆一を生んだのは各業界ではなく日本社会、だから各業界のお仲間は悪くない!って言いたいのか東京新聞は》
「加害者の肩を持つような態度や言葉で、被害者の告発に反発する『バックラッシュ』を懸念する声もあがっています。3人を“擁護”しているとも取れるこのコラムには、まだまだ批判の声があがりそうです」(前出・全国紙記者)
( SmartFLASH )