エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

所ジョージがYouTubeチャンネル閉鎖 「番組降板報道」で本誌に語っていたもの作りへの「美学」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.13 18:00 最終更新日:2022.06.13 18:05

所ジョージがYouTubeチャンネル閉鎖 「番組降板報道」で本誌に語っていたもの作りへの「美学」

 

 6月11日、所ジョージが、運営するYouTubeチャンネル「SETAGAYA BASE 工作部」に『所ジョージ Youtube最後の唄 今日でおしまい』という動画を投稿。動画チャンネルを1カ月後に閉鎖することを発表した。

 

 動画内で所が弾き語りする曲『今日でおしまい』の歌詞では、動画に広告をつけたくない所の意図に反し、googleがアトランダムで広告をつけることへの不満と、それによってYouTubeを「おしまい」にすることが述べられている。

 

 

 動画の概要欄には『一ヶ月後に削除しますので。10年、楽しかったわ。』というコメントが添えられた。

 

「YouTubeは2021年6月に利用規約を変更し、《コンテンツの収益化に関する権利をYouTubeに付与》することを、ユーザーへの契約条件としています。これまで広告を表示していなかった動画チャンネルの動画にも、広告を表示するようになりました。

 

 所さんの今回のチャンネル閉鎖には、この規約変更に抗議する意味合いが含まれているのでしょう。YouTubeに参入し、動画を投稿することで多くの収益を得ている芸能人も居ますが、所さんにはYouTubeは広告なしで見て楽しんでもらいたいという美学があったのかもしれません」(Webライター)

 

 所の美学といえば、本誌が彼の冠番組『所JAPAN』(関西テレビ・フジテレビ系)の降板騒動を報じた2021年4月、直撃取材に“こだわり”を語ったことがある。

 

 同番組の収録で、2020年の『M-1』決勝で話題になった「おいでやすこが」(おいでやす小田&こがけんのユニット)が出演するVTRを見た所が、「おもしろくない」と激怒し、降板をも口にする事態に発展したというのだ。

 

 自宅近くの畑で、自ら摘んだルッコラとパクチーを手にした所を直撃すると、「べつに怒ってないって」と言いながら、30分にわたり、取材に応じてくれた。

 

「テレビだって芸能だから、たまにはスタッフに真面目な話もするんですよ。たとえば今回のVTRなら、山中湖の湖畔に呼んでちゃんとインタビューするとか、ホテルのすごい客室に呼んでちゃんとやるとか、ジェットコースター乗りながらインタビューするとか……。そうすれば、芸人はリアクション取れるんだから。

 

 そうでもしないと、お茶の間は『え、これだけのために呼んだの?』ってなるじゃん。ディレクターも 『行ってインタビューすればいいか』 という意識でいるんじゃなくて、『作る側がシチュエーションを与えてあげなさい』と言ったんですよ」

 

 制作費の削減など、昨今のテレビ業界を取り巻く状況についても、厳しい意見を述べた。

 

「そんなに予算のかかる話じゃないし、そもそも知恵にお金はかからないから。たとえば、新しい人を出すときは、顔が知られている有名人を一緒に出すといいと思う。そうしたらお茶の間は、有名人をフィルターにして、新人も覚えてくれるから。

 

 あと、バラエティの新人さんたちは、番組に来たら “席” があると思うじゃない。だから、ただインタビューに答えちゃう。でも、カメラが来たらまずは、芸能界に入ったときのように『驚け!』『大げさなリアクションをしろ!』『普通にインタビュー答えてるんじゃねーよ!』って言ってあげないと。

 

 タレントには……芸能界って基本的には事務所がケアするから、僕が言うことじゃないんだけどさ。ただ、もったいないじゃん。

 

 だから、『カメラが来たら、しれっと出ていいわけないと思え』って思うよ。暴れたり、リアクション大きくとったり、とにかく一般の人とは違うことをやらないと。階段おりるときは必ず、こけたり、つまずいたりしないとダメなんだよ」

 

 番組作りへ注ぐ思いゆえ、苦言を呈したということか。

 

「ほかの司会者さんを使えば、こんな文句は言われないよ。みなさんは、普通にやっているからね。

 

 スタッフもみなさん大人だから、僕の話が伝わらなければ、それでいいんですよ。そしたら自然に番組はなくなっていくし、それで自分の番組がなくなるのに対して、僕はなんとも思わないよ。『また新しい番組ができればいい』と思っているからね。

 

 結局、せっかくやっているんだから、みんな手を抜かないようにっていうことなんですよ」

 

 今回のYouTube閉鎖も、まじめにいいものを作りたいという所の美学が、広告至上主義を許せなかったようだ。

 

( SmartFLASH )

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る