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BTSリーダー「アイドルというシステムは人間を成長させない」発言が日本人サラリーマンたちの“共感”を呼んだワケ
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.06.17 18:17 最終更新日:2022.08.16 18:44
「K-POP、アイドルというシステム自体が、人を成熟させない気がする。ずっと何かを撮影しなきゃいけないし、ずっと何かをしないといけない。ヘアメイクをしたり、いろいろしてたら成長する時間がない」
6月14日、グループ活動をいったん休止すると発表したBTS。世界的に活躍するグループなだけあって、この発表は大いに波紋を呼んだ。だが、もっとも注目されたのは、リーダー・RMによる冒頭の発言だ。公式YouTubeチャンネルでは、その“悲痛な思い”が明かされていた。
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「RMさんは、『BTSとして10年過ごして、すべてのスケジュールをこなしていると、物理的に成熟することができない』とも語っていました。K-POP文化は、世界的なブームを起こしている反面、アイドルの“過重労働”が問題になっています。日中は表舞台、そして深夜はダンスレッスン、また早起きしてレコーディングへ……。これまでの多くのK-POPアイドルが、そのスケジュールの過酷さについて、苦しみを吐露してきました。
韓国はK-POPをはじめとするエンタメを“国策”として強化していますから、アイドルの過重労働はその施策の裏に隠れた“構造的問題”といえるでしょう」(エンタメ誌ライター)
淡々とスケジュールに追われているだけでは、人間的に成長できない……。そんなRMの言葉は、日本人にも深く“刺さっている”ようだ。ネット上では、RMの言葉に共感する声が多く寄せられている。
《期待に応えなければと日々に追われているだけで、成長を実感できないのわかる》
《K-POPアイドルだけでなく、すべての労働者に通じる言葉。一回立ち止まるまでは自分がどれだけ追い詰められているかわからないんだよ》
《歯車の一つとして仕事をこなすことしかできない自分にはめちゃくちゃ刺さった……》
「おもに共感したのは、意外にも男性のサラリーマンたちでした。“働き方改革”が方々で叫ばれてはいますが、過重労働は日本人の労働者にとっても他人事ではありません。『人間的に成長する暇もない』というのは、アイドルだけが抱える問題ではないのかもしれません」(同前)
なんのために働くのか。RMは、誰もに通じる大きな問題を提起している。
( SmartFLASH )