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【83歳で太平洋横断に成功】堀江謙一さんが「世界最高齢」の海洋冒険に挑んだワケ… “相棒” 船内も公開!

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.06.22 06:00FLASH編集部

【83歳で太平洋横断に成功】堀江謙一さんが「世界最高齢」の海洋冒険に挑んだワケ… “相棒” 船内も公開!

「到着の翌朝に家内が出してくれたんです。朝からウナギなんて結構な話だ(笑)」と、表情を緩めた

 

「母港の新西宮ヨットハーバー(兵庫県西宮市)に到着したとき、スポンサーのサントリーさんが、『東京竹葉亭』のウナギを差し入れてくれたんです。お店は近所にありますからね。いや~嬉しかった。ウナギが大好物なんですよ」

 

 6月4日、ヨットで世界最高齢となる、単独無寄港の太平洋横断に成功した海洋冒険家の堀江謙一さん(83)。69日ぶりに陸上で食べたうな丼を手に、11日、母港に浮かぶ“相棒”に腰掛け、あらためてポーズを取ってくれた。それもそのはず、江戸で創業し、関西へのれん分けした老舗の鰻丼折「桜」は、4968円の至高の一品だ。

 

 

 堀江さんの最初の単独無寄港太平洋横断は1962年。5月12日、西宮から出港し、同年8月12日、アメリカのサンフランシスコに入港して達成。航海日数は94日。まさに、海洋冒険のパイオニアだ。

 

「そのときが世界初で、今回は世界最高齢のようです。よく『なんでこんなことやったんだ』って聞かれますけど、自己満足しかない。それを超えるものってないんですよ」

 

 日焼けした顔で、飄々と話す堀江さん。航海中、大変だったことを尋ねると「たいしたことはしてない」のひと言。

 

「魚釣りの道具もありましたが、一回もしなかった(笑)。やっぱり風や波が強くて、命綱をつけて操縦してますから。船酔いはしました。出港して最初の数日は食欲もない。いちおう、薬も準備したけど、使ったのは目薬と絆創膏だけですわ(笑)。

 

 帰るなりに記者会見で『青春真っ只中です』と言ったのは、なんの病気もないからです。体で悪いところは唯一……頭だけ(笑)」

 

 船内の机の上には、一冊の文庫本が置かれていた。『マゼラン 最初の世界一周航海』(岩波文庫)。航海中も紐解いた心の一冊だ。

 

「マゼランが世界一周してから、今年はちょうど500年。マゼランは世界で初めて太平洋を横断し、彼のおかげで日付変更線ができた。スペインを出発して戻ってきたのは3年後の9月8日で、奇しくも僕の誕生日。うまいことなってんなあと(笑)。

 

 本には、マゼラン海峡を経由して太平洋に出て、フィリピンまで辿り着くのに109日かかったと書いてある。僕が1974年に西回りで世界一周したときは、マゼラン海峡ではなくてホーン岬を越えて太平洋に入り、西宮まで帰ってくるのに120日。500年違うのに、同じなんですよ」

 

 本人には、ここで止まる意思はないという。

 

「行きたい気持ちはある。でも実際問題、もう83歳だからね。まあ、またやりますとホラを吹いときますよ。人にはよく決心したなって言われますが、決心なんかしてない。そうしたいって気持ちが強すぎて、やめられなかっただけ」

 

 次の“上陸祝い”もまたウナギ!?

 

( 週刊FLASH 2022年7月5日号 )

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