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日テレ・菅谷アナが「すい臓がん」公表 治療の難しさ、術後の再発を克服し「世界最高齢」になった人も
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2022.08.20 20:20 最終更新日:2022.08.21 01:55
8月18日、日本テレビの菅谷大介アナウンサーが、1月にすい臓がんと診断され、手術を受けていたと公表した。
菅谷アナは、国際基督教大学を卒業後の1997年に日本テレビに入社。『全日本プロレス中継』をはじめ、オリンピックなどスポーツ実況での活躍が知られている。箱根駅伝直前の人間ドックですい臓に異常が見つかり、駅伝実況後の再検査ですい臓がんが判明した。不安を抱える中、元プロレスラーで腎臓がんを克服した小橋建太に「菅谷くんが公表することによって勇気をもらえる人は絶対いるから」と促され、公表を決意したという。
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菅谷アナは「日テレNEWS」のインタビューに「僕がすい臓がんでも、テレビでアナウンサーとして頑張れることを示していきたいと思いました」と語っている。
菅谷アナが手術を受けたすい臓がんは、数あるがんの中でも難治性のものであるとされる。日本肝胆膵外科学会のウェブサイトには「診断と治療の非常に難しいがんで、診断がついた段階で手術できる患者さんはわずかに約20%に過ぎません。また切除できても術後の再発率が高く、術後の5年生存率は20~40%と不良です」と書かれている。
実際、多くの有名人が、すい臓がんが原因で命を落としている。最近では、2021年9月に亡くなった、漫画家のさいとう・たかをさんもそのひとりだ。
「さいとう先生は生前から、自分抜きでも『ゴルゴ13』は続いてほしい、という希望を持っていました。その遺志を継いだプロダクションと出版社が力を合わせ、原作者亡きいまも、作品は雑誌に連載中です」(漫画誌編集者)
かつて「日本の女性の理想像」と呼ばれた、女優の八千草薫さんも、2019年10月にすい臓がんで亡くなっている。2017年にがんが判明し、手術を受けたものの、2019年1月に肝臓に転移していることが明らかになった。亡くなる直前までドラマ『やすらぎの刻~道』(テレビ朝日系)などに出演するなど、最期まで現役にこだわった。
丈夫なイメージのスポーツ選手も、この病気により命を奪われている。「昭和最後の大横綱」として知られた千代の富士(本名・秋元貢さん)は2016年7月、61歳という若さで死去。亡くなる直前には急激にやせており、それまで周囲が聞いたこともなかった「(体が)きつい」といった弱音を口にしていたという。
中日、楽天などで監督を務めた星野仙一さんも、2018年1月にすい臓がんで死去。2016年に判明していたが、すでに肺に転移しており、手術ではなく抗がん剤治療を続けていたという。最期まで「強い星野仙一」像を貫くため、病気については訃報までいっさい、公表されなかった。
そんな中、強い希望の光もある。菅谷アナも自身のインタビューでも言及しているが、2022年4月19日に亡くなった田中カ子(かね)さんだ。田中さんは1948年、45歳のときにすい臓がんの手術を受け、生還。2006年には、103歳で大腸がんの手術を受けた。その後も、大好物のコーラやチョコレートを食べながら暮らし、2019年には「世界最高齢者」と認定されるまでになった。亡くなった時点での年齢は、119歳と107日。確認されている中での、人類の「歴代2位」の長寿者となっている。
自身の病気を公表した菅谷アナの姿勢には、多くの人が勇気づけられている。
( SmartFLASH )