単行本の累計発行部数は7000万部超え、昨年末に公開されたアニメ映画『劇場版 呪術廻戦0』は興行収入137億円超え。いまや『週刊少年ジャンプ』の看板作品となっている『呪術廻戦』だが、8月22日発売の最新号に掲載された194話のセリフが話題を呼んでいるという。
以下、ネタバレありで紹介しよう。
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最新話では、主人公の2年先輩にあたる「加茂憲紀」が強敵の呪霊相手に死にそうになるなか、「誰にも必要とされないなら」「命を燃やせ」「仲間達が命を燃やすのは」「せめて私の灰の上で…」と心の中で思うシーンが。
これにネット上では、
《今週の呪術廻戦の加茂先輩、煉獄さんになってた》
《中の人一緒だからって悪ふざけすんな》
《呪術読んだら加茂くんの命を燃やせで笑わせてもらった》
と大盛り上がりとなっているのだ。
「命を燃やせ」のセリフは、同じジャンプ作品でもある『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』で大きく話題になった煉獄杏寿郎の名セリフ「心を燃やせ」に酷似。国内の歴代興行収入1位を塗り替えた作品の名場面だけに、『呪術廻戦』の作者・芥見下々氏が知らないわけはなく、意識していたことは間違いないだろう。
「実は、アニメの煉獄杏寿郎と加茂憲紀の声優は、同じ日野聡さんなんです。おそらくですが、このシーンが『呪術廻戦』でアニメ化されたとき、似たセリフを言わせるため、芥見先生が仕組んだものと思われます。
『呪術廻戦』18巻の最後のページでは、2021年のバレンタイン企画の結果発表がされており、加茂は84個で6位にランクイン。前年の3個から大躍進していたことで、芥見先生も『もしかして煉獄さん効果?』とコメントしていました」(芸能ライター)
『呪術廻戦』は『鬼滅』だけでなく、これまでも数々のシーンでオマージュが見られる。
「画風、技、構図などは『HUNTER×HUNTER』『幽遊白書』『BLEACH』『NARUTO -ナルト-』と似ている箇所がかなりあることが話題になっています。
これらジャンプ作品ならまだしも、“集中しすぎてよだれが出ていることに気づかない” シーンは『バカボンド』のパクリでは? と物議を醸しました。
『呪術廻戦』0巻での敵キャラの奥義『極ノ番 うずまき』は伊藤潤二先生のうずまきシリーズそのままで、これに関しては16巻で作者がパクリを認め、修正する事態となっています」(前出・芸能ライター)
ともあれ、今のところ目くじらを立てている読者はほぼいない状況で、むしろどの作品のどの部分をオマージュしているのか探し出すのが楽しみになっているようだ。
( SmartFLASH )