“青汁王子” の名で知られる起業家の三崎優太氏が、8月27日、自身のYouTubeチャンネルを更新。お笑いコンビ「キングコング」西野亮廣と対談する様子が公開された。
西野といえば、オンラインサロン『西野亮廣エンタメ研究所』や自身がプロデュースする絵本『えんとつ町のプペル』に関連するビジネスで大成功したとされており、その対談には注目が集まった。
そして、対談動画で、西野がオンラインサロンで “年間6億円” 稼いでいることが判明した。
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西野は現在、『西野亮廣エンタメ研究所』以外に、YouTubeのメンバーシップ、音声メディア「Voicy」のサロンを抱え、月額1000円の会員が5万人いると明かした。三崎氏が「5000万円ですか?」と尋ねると、「あの、そうですね」と笑いながら認めていた。
三崎氏は「すごいな儲かってるな、年間6億ですよ。原価かからないじゃないですか、変な話」と目を見開きながら語っていた。
「お金には興味がない」と語っていた西野は、稼いだお金を「サロンのメンバーを楽しませる」ことに使いたいという気持ちがあるよう。
だが、本誌は3月、サロンのメンバーが西野に “不信感” を抱く出来事を報じている。クラウドファンディングで建設予定だった『プペル美術館』の建設が頓挫していたのだ。
西野が、自身が生まれ育った兵庫県川西市の土地を「プペル美術館」建設のために買い上げたのは、2018年から2019年にかけて。土地の総面積は355坪にも及ぶ。
「西野さんは『プペル美術館』の建設費用の一部として、6000万円をクラウドファンディングで集めました。この “ファンからお金を集める” という手法は、西野さんがよく使うものですが、しばしば『信者ビジネス』などと批判されています。
たとえば、今回の出資者に対しては、リターン(見返り)として『子供100人を無料招待する権利』や『西野が目を見てお礼を言う権利』などという、普通では配当とは思えない項目が並んでおり、ファンの熱心さがわかります」(同前)
クラウドファンディングで掲げられていた美術館のオープン予定日は2022年4月。無料招待のリターンについては “オープン後のいずれかの日程” と注釈があるものの、件の土地は、3月に本誌記者が訪れたところ、更地のままだった。
西野のオンラインサロンで熱心に活動している参加者の一人が、事情を明かしてくれている。
「じつは、あの土地に美術館を建てる計画は、中止になったんです。もともと住宅街の中にある土地なので、私たちも心配していたんですけどね……。
西野さんは川西市内の別の場所に美術館を建てようと思っているみたいです。新しい場所というのがどこなのか、いまある土地はどうするのかといったことは、私たちには全然わかりません」
クラウドファンディングで集まった6000万円の行方について、3月中旬、自宅に帰ってきた西野本人を直撃したところ、本人はこう語っていた。
ーー美術館の計画は白紙になったのでしょうか?
「いや、いや、造る順番を変えたんです。延期とかではないんですけど、あの場所には先に『えんとつ町のアパート』を造るんです。あの場所は道が狭いので、美術館は市内の少し離れた別の場所に建てます」
ーークラウドファンディングで集めた6000万円はどうなったのでしょうか?
「あの土地を購入するのに使いましたよ。サロンのメンバーに、建設が遅れていることは伝えてありますが、クレームとかは来てないですね」
当時、西野の運営する事業会社にも問い合わせたが、「リターンの遅延につきましては、支援者の方に対して状況をご説明・謝罪し、希望者の方への返金対応も実施済みです」との回答だった。
青汁王子が羨むほど、莫大な収入があるとされる西野だが、もう少し、“足元” を見たほうがよさそうだ。
( SmartFLASH )