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テリー伊藤「俺がやってきたのは今でいうYouTuber」天才演出家の発想の秘密

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.08.29 11:00FLASH編集部

テリー伊藤「俺がやってきたのは今でいうYouTuber」天才演出家の発想の秘密

 

 8月24日配信のYouTubeチャンネル『【公式】遊戯配信ROOTS』に、人気YouTuber・はじめしゃちょーと演出家・テリー伊藤さんが出演。

 

 はじめしゃちょーから新企画の相談を受けたテリーさんは、「セントバーナードみたいな大きなワンちゃんいるでしょ。あれにライオンの着ぐるみを着せてみてください。そうするとライオンに見えるかどうか」というオモシロ案を出していました。

 

 

 以前、筆者がテリーさんを取材したとき、自分は過去に数々のオモシロ企画を考えており、今のYouTuberのような存在だったとおっしゃっていました。

 

「たとえば『メスライオンが寝ている間にトラ柄にする』や『シマウマの毛を刈ったら地肌もシマなのか?』とかの企画をやっていました。

 

 シマウマの企画のときは、ロケの前日にシマウマが死んじゃったんですよ。しょうがないから『生きてるように見せよう』となってスタッフがシマウマを揺らして撮影したり(笑)。当時、俺がやっていたことは、今でいうYouTuberだと思うよ」

 

 テリーさんがYouTuberのような企画を考えるようになったのには理由があったと言います。

 

「今はそんなことはないけど、俺がテレビ東京でやってた頃はタレントさんが『テレビ東京は出ないよ』とか番組の予算も他局と比べて少なかったんですよ。

 

 そうすると、タレントに頼れないじゃない。でも、『シマウマの毛を刈ったら地肌もシマなのか?』とかだったらタレントが必要ないじゃん」

 

 その後、テリーさんは『天才・たけしの元気が出るテレビ!!』(日本テレビ系)という大ヒット番組を手がけることになりますが、テレビ東京時代の発想力が大いに役立ったのです。

 

「テレビ東京でやっていた番組は、内容がタレントではなく企画がメインなわけ。だから、その後にやった『元気が出るテレビ』でも『勇気を出して初めての告白』とか『失恋傷心バスツアー』とか素人さんがメインの企画をやりました」

 

 タレントにあまり頼らなかったことで、『元気が出るテレビ』はたくさんのスターを輩出。実は、無名時代のX JAPANも出演していたのです。

 

「当時、俺はXの曲を聞いたことがなくて。彼らがロケに来たとき、YOSHIKIが男前だからてっきりボーカルだと思ったの。でも違うって言うから、俺が『君は歌えないの?』って聞いたら『歌えない』って。俺が『歌えよ!』って言ったら『勘弁してください』って(笑)」

 

 テリーさんは、無名時代に『元気が出るテレビ』に出ていた人たちに今でも会うと言います。

 

「売れてからYOSHIKIとテレビ番組で会いました。『その節はお世話になりました』って言われて、すごいなと思いましたね。俺は『元気が出るテレビ』に出てたのは彼にとって汚点なのかなと思ってたから。今はまたバラエティ番組に出てるけどね。

 

 政治家の山本太郎は、2020年に会ったよ。『元気が出るテレビ』に出ていた木内みどりさんが亡くなったお別れ会にも来てた」

 

 テリーさんが仕事を始めた頃、テレビ東京の予算が少なかったことで、タレントに頼らないオモシロ企画やオモシロ素人を多く生み出すことになりました。

 

 現在、地上波放送の番組は、年々制作費が減少していると言われます。今後の地上波は、またオモシロ企画やオモシロ素人がメインになる時代が来るのかもしれませんね。

 

インタビューマン山下

1968年、香川県生まれ。1992年、世界のナベアツ(現・桂三度)とジャリズム結成、2011年に解散。同年、オモロー山下に改名し、ピン活動するも2017年に芸人を引退しライターに転身。しかし2021年に芸人に復帰し現在は芸人とライターの二足のわらじで活動している。

( SmartFLASH )

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