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梅沢富美男「舞台の上で死ぬのが本望。腹上死だけは嫌だ」

エンタメ・アイドル 投稿日:2017.05.28 11:00FLASH編集部

梅沢富美男「舞台の上で死ぬのが本望。腹上死だけは嫌だ」

 

 近ごろ、テレビで見ない日はないほどのスター・梅沢富美男(66)にお叱りを受けるため、写写丸は直撃取材ならぬ直撃「願い」を試みた。

 

「怒ってくださいって、僕ねぇ、テレビ以外に私生活でも年がら年中、怒っているわけじゃないからね。考えたらわかるような理屈が通らねぇっていうのが嫌いで怒るだけ」

 

 と、前置きしたうえで、FLASH読者に怒りのひと言。

 

「読者は40歳以上が多い? そうならば、『ゆとり世代という言葉は今の若い子たちではなく、むしろ俺たちジジイババア世代に、だろ』って告げたいね。若い子たちの生活は厳しさを増す一方だよ。バブル期を経験した中高年者のほうこそ腑抜けになっちゃった。背筋をもっとシャンと伸ばしてシッカリと生きろと叱りたいね。あっ、こうやって怒ると読者の皆さんからも嫌われるんだろうなぁ(笑)」

 

 ありがたいお叱りの言葉からは、もう話が止まらない。渦中だったあの人物にも観察眼を光らせる。

 

「森友学園の籠池泰典理事長が証人喚問のときにしゃべり倒したでしょ。役者の俺にはわかる。あれ全部嘘だから、芝居として振る舞ってるからできるんだよ。あの人に、ちゃんと芝居をさせたら、いい役者になるだろうな(笑)」

 

 いまや、本業以外に情報バラエティ系番組などで引っ張りだこ。コメンテーターとして見ない日はないくらいの人気を誇る。

 

「連日テレビで怒ってばかりいるせいか、最近、若い人たちが俺のことを役者とは知らず、女装趣味の評論家とか、元プロゴルファーとか。もう訳のわかんないことを言われてんだよ(笑)」

 

 読者の皆さまはご存じのとおり、梅沢の芸能人生の原点は大衆演劇にある。

 

「20代のとき、兄のすすめで嫌々、女形を演じた。それで意外にも、人気者になった。『夢芝居』が1983年に大ヒット。それをきっかけに、翌年から『360日コンサートツアー』を開始したんだよ。ツアーは7年間も続いて、その間のギャラは1日700万円。ただし、700万円のなかからほかの役者やスタッフ、バンドさんたちのギャラも賄わなければならなかった。が、自分のマイホームはもちろんのこと、兄弟の家まで建てるほど稼げるだけ稼いだね」

 

■「発言に遠慮はしない。ダメなら降ろしてくれ」

 

 若い時代の梅沢には、役者として怒りがこみ上げることがあったという。

 

「有名になったころ、マスコミは僕のことを、わざわざ『大衆演劇』の役者さんっていう。いやいや、何を言ってんだ。歌舞伎にせよ、なんでも、芝居は大衆のためにあるもんだろって」

 

 その思いが芸能人生の転機となった、コメンテーターへの道に繋がったのかもしれない。

 

「最初は『ミヤネ屋』(日本テレビ系)の出演オファーを断わっていた。中学しか出てない僕にはインテリ然としたコメントができないから。そんなとき、ウチの身内たちがテレビを観ながら、容疑者に、『馬鹿野郎!』とか、『親の身になってみろ!』と吼えている様子を目のあたりにした。コイツらの代弁でいいのなら俺にもできそうだと思い、出演を決心したんだよ」

 

 だが、気に入らないことを思慮分別もなしに怒りまくるわけではない。

 

「この年にもなれば、言っていいことと悪いことの分別ぐらいつく。が、言っていいことと悪いことの、あいだってあるでしょ。そのあいだの話をテレビで言い続けていきたい」

 

 冒頭で言っていた、理屈の通っていないことが嫌い。それは番組制作者に対しても同じだ。

 

「もし発言に気に食わないことがあれば、いつでもクビにしてくださいよ。こんな俺を番組に出させたいのであれば、視聴者からクレームの嵐が起こることぐらい覚悟したほうがいいですよ、と番組担当者へ引導を渡している。

 

 お芝居で、『今日のお客さんは真面目な“色”だな』ってふうに言うんだよ。バラエティ番組も一緒。視聴者から飽きられないように、番組ごとに違う“色”を汲み取ったコメントを心がけている。絶対にカンペは読まない。

 

 その甲斐あって、『梅沢さんが出演すると番組視聴率が3%アップする』という評価もいただいていると聞いたよ」

 

 ここまでの話からわかるように、任侠気質からくる面倒見のよさ。義理人情を重んじる人づき合い。清濁併せ呑む心の広さ。修羅場を乗り切る胆力。建前に引きずられない勝負強さ、といった梅沢スタイルの原型は舞台で作られた。それゆえ、役者稼業を死ぬまで全うする構えを示す。

 

「死ぬときは舞台の上で死ぬのが本望。腹上死だけは嫌だ。男の恥だからねぇ。おまけに最近、俺の下半身にいるアナコンダもどんどんダメになっちゃって、全然遊んでないや(笑)」

 

 最後には笑えるオチをつける。場の色に染まり人を喜ばせたいという、つねに「大衆」と向き合った役者の真髄を見た。

 

 続いて、梅沢の名言を紹介しよう。

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