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波瑠『魔法のリノベ』ラスボスのその後で示した “人生もリノベできる” という光【ネタバレあり】

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.09.20 14:55FLASH編集部

波瑠『魔法のリノベ』ラスボスのその後で示した “人生もリノベできる” という光【ネタバレあり】

 

 人生もリノベーションできる――波瑠主演魔法のリノベ』(フジテレビ系)はそんな教訓が詰まったドラマだった。

 

 9月19日に最終話(第10話)を迎えた『魔法のリノベ』。最終話の世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)は6.6%で、全話平均でも6.4%と低調だったが、個人的には今期ドラマのなかで1、2を争う良作だったと思う。

 

 

 真行寺小梅(波瑠)は大手リフォーム会社を退社し、同業ながら弱小企業の「まるふく工務店」に転職。「まるふく工務店」ではリノベ営業担当・福山玄之介(間宮祥太朗)と組んで、リノベーションを依頼してくるさまざまな家庭の問題と向き合っていくという、1話完結型のお仕事ヒューマンドラマだ。

 

 気が強く仕事ができるしっかりキャラだが、恋愛トラブルが原因で大手を退社していた小梅。7歳の息子を持つバツ2のシングルファザーで、底抜けのお人好しでもあるダメ男キャラの玄之介。

 

 飾らない性格で自分の弱さをさらけ出せるタイプという共通点を持った2人による、男女バディものでもある。

 

■【ネタバレあり】男女バディの恋愛展開もギリギリ許容範囲

 

 本作は小梅と玄之介のほのかな恋も描かれていたが、男女バディに恋愛展開を持ち込むことには賛否両論あるだろう。筆者もどちらかと言えば否定的。

 

 たとえば、今期ドラマで同じく男女バディものだった『石子と羽男-そんなコトで訴えます?-』(TBS系)は、主演した有村架純と中村倫也を恋愛関係にしなかったことが、好評の一因だったと思う。

 

 けれど『魔法のリノベ』の場合、恋愛がらみでこじらせていた小梅と玄之介の再生の物語でもあったため、“人生のリノベ” として最良のパートナーを見つけられたのだと考えれば、許容範囲の恋愛展開だったのだろう。

 

 このように主要キャラ2人が、依頼人の家庭問題に寄り添って住宅のリノベをしていくことを通じて、失敗した自分たちの人生もやり直していったわけだが、最終話ではラスボスの “人生のリノベ” も描かれたことが印象的だった。

 

 ラスボスは小梅の元上司であり、大手でリノベーション事業本部・関東エリア部長を務める有川拓(原田泰造)。出世欲が強く、貼り付いたような笑顔が怖いパワハラキャラだ。

 

 実は「まるふく工務店」社長で玄之介の父親・福山蔵之介(遠藤憲一)はかつて大手におり、当時、有川は蔵之介の後輩。過去のとある出来事により蔵之介を恨んでいる有川は、「まるふく工務店」を目の敵にしていたのである。

 

 最終話では、有川がパワハラで支配していた部下たちが離反。また、大手に土地売却を決めかけていた大衆食堂が「まるふく工務店」にリノベを依頼し、彼が長年もくろんでいた土地開発計画が頓挫。

 

 失脚した有川が「まるふく工務店」に現れて半狂乱でカッターを手にするのだが、蔵之介が説得を試みる。

 

 蔵之介が「まだまだやり直せる。今度は俺がお前をリノベする番だ」「俺と山に行こう。世界中の山、登ろう。俺とバディ組んで。そっから考えようや」と熱心に訴えかけたことで、有川の怨嗟の念は雪解けしていき……。

 

■エピローグで描かれたラスボス・原田泰造のその後に感涙

 

 その後、エンディングテーマがバッグに流れながらのエピローグで、有川の再生が描かれたのだ。

 

 まず、蔵之介と有川が本当にバディを組んで山登りへ行く道すがら、例の大衆食堂に笑顔で立ち寄る姿が描かれる。

 

 また、「まるふく工務店」新装開店のパーティーにも有川は訪れるのだが、そこには有川への謀反の急先鋒となっていた部下や、有川のパワハラ被害をもっとも受けていた部下も参加。最高に気まずい空気になりそうなメンツなのだが、もう遺恨は消え去ったかのようににこやかに3人並んでビールで乾杯。

 

 いずれも数秒程度の短いシーンだが、有川はそれまでの貼り付いたホラーな笑みではなく、屈託のない自然な笑顔を見せており、憑き物が落ちたような彼の姿に涙腺がやられる。有川のゼロからのスタートを純粋に応援したくなった。

 

 有川が部下たちにおこなっていた恐怖支配は相当なものだったので、現実であれほどのパワハラ上司がいたら、部下たちは二度と顔を合わせたくないほどトラウマになっていてもおかしくない。

 

 だから、現実社会ではこうも簡単に再生はできないだろう。エンドロールで有川と部下が仲よく乾杯しているシーンは、フィクションならではのご都合主義と言えるのかもしれない。

 

 ……が、フィクションだからこそ指し示すことができる理想的な “人生のリノベ” の形にも思えたのだ。

 

 一度失敗してもそれでゲームオーバーではなく、リスタートできる。人生もリノベーションできるのだという光を射してくれた、ほっこりするいいエンディングだった。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中


( SmartFLASH )

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