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門脇麦の恋する乙女笑顔がホラーすぎ…『親愛なる僕へ殺意をこめて』いまからでもぜひ観てほしい理由【ネタバレあり】

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.11.09 11:00FLASH編集部

門脇麦の恋する乙女笑顔がホラーすぎ…『親愛なる僕へ殺意をこめて』いまからでもぜひ観てほしい理由【ネタバレあり】

 

 これぞ怒涛の展開。第5話という中盤回ながら、まるで最終話のような衝撃の事実が次々と明らかとなり、グイグイ引き込まれた。

 

 先週水曜に第5話が放送されたHey!Say!JUMP・山田涼介主演の『親愛なる僕へ殺意をこめて』(フジテレビ系)。

 

 主人公の浦島エイジ(山田)は温和な性格で、どこかマヌケな大学2年生。だが15年前に亡くなっているエイジの実父は、5人の女性を拷問したすえに殺害した連続猟奇殺人事件の犯人・LLなのである。

 

 

 そんななか、15年前と酷似した方法で惨殺された畑葉子の遺体が発見された。エイジは葉子と知り合いではなかったが、刑事から2人が恋人同士だった証拠映像を突きつけられ、殺人犯なのではと疑われる。葉子が殺害された前後、エイジは3日間も記憶が飛んでおり、自身のなかに別の人格がいることを自覚して――という “二重人格サスペンス” だ。

 

 葉子の親友で、エイジとともに事件の真相を探るナミ役を川栄李奈、エイジの大学の同級生で、エイジの父がLLだと知りながらも交際してくれる恋人・雪村京花役を門脇麦が演じている。主演の山田の脇を川栄と門脇という、若手きっての演技派女優2人が固めている布陣である。

 

 さて、ここからは第5話のネタバレありで話を進めていくため、未視聴の方はご了承いただきたい。

 

■【ネタバレあり】門脇麦が笑顔で語る意外すぎる真犯人とは?

 

 いきなり第5話のネタバレをさせていただくが、第1話から追っていた葉子殺害の犯人は、恋人の京花だったことが明らかになった。 京花はかつて自分が家族と暮らしていた古い団地の一室にエイジを招き入れ、犯行を自ら告白したのである。

 

 京花は幼少期に母親からひどい虐待を受けていたが、母の寵愛を受けていた姉がLLに殺害され、母親は悲しみのあまり後を追うように自殺。こうして京花は虐待生活から抜け出せたため、LLのことを救世主のようにあがめていた。さらに、エイジがLLの息子だと最初から知ったうえで近づいてきたという。

 

 そしてエイジにLLと同じような殺人鬼になってもらいたいという気持ちが高まり、かつての事件を模倣して葉子を殺害。そう、京花は伝説的サイコキラーに心酔する殺人鬼だったというわけだ。

 

 京花演じる門脇が、ときおり笑みを交えながら自身の過去や葉子に拷問を加えて殺害したことを告白するシーンは背筋が凍る。LLを「白馬の王子様」と褒め称える姿は恋する乙女そのもの。姉と母の死を嬉々として笑顔で語るさまはホラーでさえある。

 

 京花は一見すると、清純で真っすぐな性格の正統派ヒロインといったキャラだったので、誤解を恐れずに言うなら、ビジュアルがよければどんな女優が演じても差し支えない役どころだと思っていた。

 

 だが、この第5話の狂気的な告白シーンを見て、演技力の高さに定評がある門脇がどうしてエイジの恋人役に起用されたのか、一気に腑に落ちた。なるほど、これまでの京花の振る舞いはすべてこの第5話のための布石で、確かに門脇クラスの演技派じゃないと荷が重いなと感じた。

 

■エイジの実父が連続猟奇殺人犯ではない可能性が急浮上

 

 第1話から主人公が真相を追っていた殺人事件の真犯人が明らかになったわけだが、まだ中盤の第5話。ここからどう話を転がしていくのかと思うが、さっそく新たな謎が続々と提示されていた。

 

 まず、団地に警察が駆けつけたとき、京花が刺されて意識不明となっており、エイジが血のついたナイフを握っていたため警察から逃亡する展開になったのだが、京花を刺したのが誰なのかは不明。

 

 また、主人公として物語を引っ張っていた温和な性格のほうのエイジが実は後から生まれた人格で、もうひとりのエイジが本来の主人格だという驚愕の事実も明らかに……。

 

 さらに、第6話の予告映像で、もうひとりのエイジが「LLは誰だ?」と京花に問いただし、京花が「LLは私たちのすぐ近くで生きていた」と語るシーンが流れたのである。この会話から察するに、エイジの実父は連続猟奇殺人犯ではなく、本物のLLが別にいると解釈するのが妥当だろう。

 

 未登場のキャラが本物のLLでしたというオチの線は薄そうなので、すでに登場している誰かがエイジの実父に罪をなすりつけた真の連続猟奇殺人犯ということになる。

 

 いずれにしても中だるみしがちな中盤で、とんでもない爆弾連投で盛り上げてくれた第5話。謎が謎を呼ぶ展開とはまさにこのことで、真相が明らかになったと思いきや、さらに大きな謎が提示された。

 

 ――本作の世帯平均視聴率(※視聴率はビデオリサーチ調べ/関東地区)は、第1話から第5話まで4.5%、3.5%、3.7%、3.6%、3.9%とかなりの低水準で推移。

 

 ドラマ好きでも “ジャニーズ主演のアイドルドラマ” という偏見で敬遠した層がいるのかもしれないし、一方でHey!Say!JUMPや山田のファンながらグロい拷問シーンなどについていけず離脱した層もいそうだ。

 

 しかし、スリリングかつスピーディな展開でとても面白いドラマなので、この視聴率はもったいないというのが正直な感想。今夜放送の第6話以降、15年前の事件の真相に迫り、本物のLLは誰かという核心に迫るストーリーになっていくはず。気になる方は、いまからでも視聴をおすすめする。

 

堺屋大地
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『週刊女性PRIME』『日刊SPA!』などに寄稿中

( SmartFLASH )

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