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追悼!水木一郎さん アニキが教えてくれた『マジンガーZ』『ルパン三世』『バビル2世』“俺のアニソン“の歌い方!

エンタメ・アイドル 投稿日:2022.12.13 17:25FLASH編集部

追悼!水木一郎さん アニキが教えてくれた『マジンガーZ』『ルパン三世』『バビル2世』“俺のアニソン“の歌い方!

『セタップ! 仮面ライダーX』のフリを見せる水木一郎さん

 

●『マジンガーZ』

 

「曲の最後の『マジンガーZ』の “Z” の部分がポイントですね。アニメでは『Zのポーズ』はないけど、僕が歌うときは右手を使って “Z” の文字を切ってポーズを作ります。そうすると歌に魂が入る。歌も『ゼエェェーット!』と伸ばしてください。このときの振りは、よく僕がテレビでやってる『そうだゼーット! うれしいゼーット!』ですね。『ブレストファイアー』の部分は、マジンガーZになったつもりで、両腕を上げてください」

 

●『おれはグレートマジンガー』

 

「曲頭の『ダーッシュ! ダーッシュ!』のつかみが大事。とくに『ダーッシュ!』のところは、手をなるべく前に広げて押し出す感じ。続く『ダンダンダダン』は、初めは手を伸ばしたままでいいですが、“ダダン” の部分でいったん手を引っ込めて。そしてまた勢いよく『ダーッシュ! ダーッシュ!』。歌も振付もメリハリをつけることが重要で、押しっぱなし、引きっぱなしはダメ。曲調がロックンロールなのでカッコよくきめてほしい」

 

●『コン・バトラーVのテーマ』

 

「曲頭の『V V V!』の “V” のポーズをしっかり決めてください。できれば周りの人も一緒に。『コンバイン1、2、3、4、5』は歌詞に合わせて数字を指で出すけど、『5』をかっこよく見せるために『4』は指を前に出さず、一度後ろに下げる。『超電磁タツマキ』は頭上でタツマキを作る。最後の『コン・バトラーV』のVは冒頭よりも強く。腕を高く上げて、最初の “V” と差をつけてください」

 

●『ルパン三世 愛のテーマ』

 

「冒頭の『風に髪をとかれ』の部分は、自然な感じで右手で後ろにゆっくりと自分の髪を後ろに流そう。直後の『おやすみの口づけを』も、口づけのポーズを入れるんだけど、大振りな投げキッスにならないように。投げキッスだとムードが台無しだからね。二本指でキスを相手に贈るように心を込めて。天下の大泥棒がカラオケボックスに来ている女のコのハートを盗んじゃうぜって気持ちを、いやらしくなく表わしてほしい。ルパンっぽい洒落っ気のある感じでね。『いつの日に結ばれる~』は、切ない思いを込めて。ジャズ、シャンソンふうに歌うと粋かな」

 

●『バビル2世』

 

「『3つのしもべに命令だ』のあとの『ヤァ!』の掛け声で勢いよく右手を突き上げる。サビの『怪鳥ロプロス』『ポセイドン』『ロデム』の部分は、情景を思い描きながら歌い分けるように心がけよう。とくに『怪鳥ロプロス~』の部分は、マイナーからメジャーに転調する大事なところなので、出だしの音程をしっかりとること。『地をかけろ』は地平線を指で追うように、正面から右へ流していく感じ。この歌は少年のようなまっすぐな気持ちで歌ってほしいんだ」

 

●『侍ジャイアンツ』

 

「番場蛮のキャラクターそのままに、歌ってみよう。破天荒な野生児でサムライ魂が人一倍強い、土佐っ子の気持ちを存分に出して。のどの奥を使って唸るダミ声や、語尾を下げる感じにすれば、“らしさ” が出る。頭の『ズンタタター、ズンタッタ』のところもキレイな声で均一に歌うのではなく、土佐の海がうねるようにアップダウンを強調しよう。『ダイヤモンドをつん裂いて』は『だぁいあーもんどぉーうぉ、つぅーんざぁいてえー』という具合。投球フォームを作るときは、できたら番場蛮のように右利きの人もサウスポーでやってもらいたい。豪快なフォームで剛速球をキャッチャーに投げ込むつもりで勢いよく」

 

●『キャプテンハーロック』

 

「堂々とハーロックになりきって歌おう。重々しい感じでね。もともとフルオーケストラの曲だから、カラオケでも音が重厚な場合もあるので、強めに歌わないと負けてしまう。宇宙の広さを想像して、男の孤独感を出してほしい。孤独感イコール哀愁ね。哀愁が大事。“地球のために命を捨てる” という生き様を表現しよう。『守って戦うのだ』は握り拳を作って。『おれは生きる』も自分の胸に手を当てて魂を込めて。3番ラストで『おれは生きるー』と伸ばしきったら、右手を広げてフィニッシュ!」

 

●『セタップ! 仮面ライダーX』

 

「『セタップ、セタップ、セタァァアップ』は腕を大きく振って、“X”の文字を切る。斜め上から下へ左右に2回。『キック』や『ジャンプ』のように振付しやすい歌詞が多いので、自分なりにXライダーになったつもりでアレンジしてみてほしい。個人的なことをいうと、数あるライダーソングのなかでも初めて歌ったオープニング曲がXで、それだけに思い入れの強い歌なんだ」

 

 水木アニキは、当時のインタビューで、デビュー40周年について、こんな感慨を述べている。

 

「かつてテレビ番組のヒーローに釘づけになっていた子供たちが、時を経て大人になり、社会に出て、いろいろな仕事で自分の腕を振るえるようになった。

 

 それぞれの世代にヒーローがいて、歌を歌ってみんな育ってきた。これはすごいことだと思う。もう4世代にわたるんじゃないかな。だからいまの子供たちが大人になるまで、あと20年は歌わなくちゃ。

 

 次の世代のために、そして世界中のファンのために、俺はこれからもアニソンを歌いつづけていくんだゼエェェーット!」

 

 水木アニキが伝えてくれたアニソンへの思いは、永遠だ!

( SmartFLASH )

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