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テレビマンが使いたいMCランキング 3位は橋本環奈、2位は川島明、1位になったベテランは?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.01.26 06:00 最終更新日:2024.03.05 16:08
朝の情報番組『スッキリ』(日本テレビ系)が3月末で終了する。2006年から17年続いた長寿番組だが、4月からは新番組『DayDay.』がスタート。それにともない、日テレの“朝の顔”は、加藤浩次から南海キャンディーズ・山里亮太にバトンタッチする。
4月の番組改編期を前に、さまざまな憶測が飛び交う時期だが、やはり注目を集めるのは、番組の顔ともいえる司会者だ。誰がメインとなるのかによって、番組の成否は大きく左右されるからだ。
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本誌は、大手広告代理店が実施した「テレビマンが使いたい司会者」のアンケート調査の結果を入手した。
「資料は番組のスポンサーとなる企業向けに、毎年作成しているものです。プロデューサーが起用したがる司会者は誰なのか、ギャラはどの程度か、スポンサーも知っておく必要があるのです」(調査を担当した大手広告代理店関係者)
調査に協力した、100名の編成担当者やプロデューサーらから聞いた起用理由と併せて紹介していこう。
1位に輝いたのは内村光良。現在も『世界の果てまでイッテQ!』『スクール革命!』『THE突破ファイル』(すべて日本テレビ系)など、多くの番組で司会を務めているベテランだ。ウッチャンが選ばれた理由は「明石家さんまさんなどと違い『俺が俺が』感がない。出演者の融和を重んじている」「共演者だけでなく、番組スタッフからの信頼感がすごい」「ギャラが高いけど、それでも使いたいと思わせる理想的な司会者」などなど。NHK『紅白歌合戦』の総合司会を2017年から4年連続で務めており、いまや“トップ司会者”といえる存在だ。
2位は川島明。じつは1年前の調査では1位川島、2位内村で、ワンツーが同じ2人だった。川島といえば、なんといっても『ラヴィット!』(TBS系)だ。2021年の放送開始時は、低視聴率で早々に打ち切りも噂されたが、次第に評価と視聴率を上げてきたのはご存じのとおり。「『ラヴィット!』以外にも出演は多く、“ハズさない”安定感がある」「人気になっても腰が低く、とにかく丁寧な仕事をすると現場のスタッフたちから高評価」「もう少ししたら、ギャラが高騰してしまうので、今のうちに起用したい」。
3位は橋本環奈。司会者と呼ぶには違和感があるものの、昨年末の『紅白』で見せた見事な仕切りぶりから、評価がうなぎのぼりなのだ。「アイドルだと思っていたけど、あんなに度胸とMCの才能があったとは正直驚きだった」「あの『紅白』を見れば、誰でも使いたくなる。今後、各局争奪戦は必至だろう」。
4位は佐藤栞里。『ヒルナンデス』『1億人の大質問!?笑ってコラえて!』『有吉の壁』(すべて日本テレビ系)、『王様のブランチ』(TBS系)など、多くの番組レギュラーを抱える“バラエティ女王”だ。「テレビにおける“清涼剤”的存在。芸人ばかりだと画面がキツいが、彼女が映るだけで華やかになる」「些細なことでも心底笑ってくれるのが、バラエティ番組にとっては非常に助かる」「裏表がなく、スタッフ受けは抜群にいい。ギャラが安いぶん、ゲストにまわせるのも助かる」。
5位は上白石萌音。いまやトップ女優の一人だが、『世界くらべてみたら』(TBS系)でMCを担当している。「かわいいだけじゃなく落ち着きがあり、知性も感じられる。教養系の番組で使ってみたい」「本業が女優で、なかなかOKはもらえそうもないけど、使ってみたいという同業者はたくさんいる。バラエティをやらせてもいい」。
6位は芦田愛菜。現在は『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系)で司会を担当している。「『博士ちゃん』のような子供も大人も楽しめる番組では、最強の存在ではないか」「今年大学生になるので、大人路線の情報番組を担当してもらいたい」「頭のよさは本物。18歳らしい感性で報道番組をやるのもアリ」。
7位はサンドウィッチマン。現在は『博士ちゃん』以外にも『ロコだけが知っている』(NHK)、『バナナサンド』(TBS系)など、レギュラー番組を多数抱えている。「好きな芸人」「好感度」など、ランキング調査1位の常連だ。「調査の結果がすべてを物語っている。嫌いっていう人は聞いたことがない」「ゲストをイジったり、自虐ネタで笑わせるなど自由自在。しかも優しさがにじみ出ているから、老若男女に受け入れられる」。
8位はバナナマンの設楽統。2022年の「テレビ番組出演本数ランキング」では1位。司会を務める『ノンストップ!』(フジテレビ系)は、放送開始から11年続く長寿番組となっている。「あの独特の“間”が、番組のいいエッセンスになっている」「朝の情報番組だけではなく、もっと幅広くやれる実力の持ち主」。
9位はカズレーザー。ワイドショーのコメンテーターやクイズ番組の解答者のイメージが強いが、『家事ヤロウ!!!』(テレビ朝日系)や『カズレーザーと学ぶ。』(日本テレビ系)ではMCを担当。「鋭い切り口や知識欲は、若いテレビマンたちにとって刺激になる」。
10位は劇団ひとり。『クイズ!あなたは小学5年生より賢いの?』『午前0時の森』(ともに日本テレビ系)などで司会を担当。NHK『笑いの正体』や『中居正広のキャスターな会』(テレビ朝日系)では、病欠の中居の代役で司会を務めたことが話題になった。
11位以下で注目は、昨年の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で、北条政子を演じた小池栄子。「どんな設定でも対応できるマルチプレイヤー」「大河の好演でかなり株を上げた」と、今年は忙しくなりそうな予感。18位の濱家隆一は、「まわしのうまさは天性のもの。いまや『かまいたち』の肩書も必要ないほど」。
そして、ジャニーズの河合郁人(A.B.C-Z)が26位にランクイン。「下積みが長かっただけあって腰が低い。ジャニーズでも、年齢層の高い女性からの支持が強い」。
某テレビ局のプロデューサーはこう語る。
「近年、司会のギャラが高くなりすぎて番組が終了するケースが増えています。日テレも、加藤さんから山里さんにシフトすることで、年間1億円超の経費を削減できると聞いています。ここ数年の傾向として、個性的なキャラの司会者よりも、まわりを生かすタイプを起用するようになっているのを感じます。さらに今回特筆すべきは、ベスト10に4人も女性がランクインしていることです。これまでのお笑い芸人一辺倒の番組作りから、変化の兆しの表われかもしれませんね。今年はバラエティや情報番組に、女優さんたちが抜擢される機会が増えるでしょうね」
女優がテレビ業界に新風を巻き起こす。