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松本伊代「『センチメンタル・ジャーニー』は20歳で封印した」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2017.07.17 20:00 最終更新日:2017.07.17 20:00

松本伊代「『センチメンタル・ジャーニー』は20歳で封印した」

 

「湯川(れい子)先生直筆の詞を読んだとき、恥ずかしかった。私は自分のことを『伊代』と言わないので……」

 

 本作は、「伊代はまだ16だから」の衝撃的な歌詞で一躍トップアイドルとなった松本伊代さんのデビューシングルだ。

 

「湯川先生と筒美(京平)先生の作品だったので、売れるに違いない、売れなかったら私のせいだなって思っていました。私の担当ディレクターは『ルイジアナ・ママ』が大ヒットした飯田久彦さんで、この曲の仮歌を飯田さんが歌ったんです。アイドルっぽく、『読み捨てられるーん』『16だ~から~ん』って、ちょっと鼻にかけるような感じで。こんなふうに歌ってほしい、というアドバイスだったんですね。だから私は飯田さんの真似をして歌ったんです」

 

 同曲は大ヒットを記録し、新人賞を総なめにした。だが、伊代さんはいつまでも16歳ではいられない。

 

「年を重ねるごとに『16だから』が歌いづらくなっていったんですね。20歳になるとこの曲を封印しました。その後、結婚、出産を経て芸能活動を休止していたとき、アイドルの先輩方が、昔の曲を歌っている姿をテレビで見て、すごく感激したんですね。あ、こういうことだ、歌わなきゃって思ったんです。

 

『センチメンタル~』は、自分の娘のような存在。今でも、16歳の私が歌の中にいる。皆さんにも当時を思い出して楽しんでもらえたらいいですね」

 

<松本伊代『センチメンタル・ジャーニー』>
1981年10月21日発売
作詞:湯川れい子 作曲:筒美京平
●ザ・ベストテン初登場:1981年12月10日 6位
●最高位:6位
●連続ランクイン:5週
●売上枚数:34.3万枚(1981年)

 

<カラオケ・ワンポイント・アドバイス!>
 譜面どおりに歌おうとすると単調になってしまうので、甘えるような感じで歌うといいと思います。私も昔のレコードを聴いて寄せるようにしています。アイドルらしい振付も覚えて、16歳の気持ちになって歌ってください。

 

<松本伊代>
 1965年東京都生まれ。52歳。1981年、原宿でスカウトされ『たのきん全力投球!』(TBS系)の田原俊彦の妹役オーディションに合格し芸能界入り。『センチメンタル・ジャーニー』で歌手デビュー。1982年に日本歌謡大賞・放送音楽最優秀新人賞、日本レコード大賞・新人賞受賞。日本武道館コンサートを開催。35周年アルバム『YAPPARI I・Y・O ’16』発売中。公式ブログ http://ameblo.jp/iyo/
(週刊FLASH 2017年7月11日号)

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