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草彅剛『罠の戦争』中盤なのに展開が急すぎる…最後の敵は総理でも大臣でもないなら誰?
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.02.27 11:00 最終更新日:2023.02.27 11:00
終盤あたりで繰り広げられそうなストーリーを、中盤回で惜しみなくどんどん消化している草彅剛主演のリベンジエンターテインメント『罠の戦争』(フジテレビ系)。
先週月曜に第6話が放送されているが、展開がスピーディすぎて終局が読めず、先が気になるハラハラ感を持続している。
与党の大物国会議員の第一秘書だった鷲津亨(草彅)。ある日、最愛の一人息子が何者かに歩道橋から突き落とされ、瀕死の重傷を負い意識不明に……。
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悲しみに暮れる鷲津に追い打ちをかけたのが、20年もの間、命をかけて仕えて来た議員の裏切り。息子の事件を “不慮の事故” として受け入れるようにという理不尽なもみ消しを指示され、鷲津は復讐を誓う。
第3話で仕えていた議員に復讐を果たすも、突き落とした犯人、揉み消しを指示した人物は不明のため、復讐を完遂すべく鷲津自身が国会議員に立候補。そして見事に当選を果たす。
――というのが、現時点までのざっくりとしたストーリーだ。
■第5話から第7話までの展開は驚きばかり
筆者は序盤回を観ていた段階で、黒幕は高橋克典演じる内閣総理大臣なのではないかと予想していた。そのため、鷲津が総理を疑うのは終盤回になるだろうと思っていたのだが、第5話で鷲津は総理を疑って、敵対。
しかしその後、鷲津の立候補の後ろ盾になってくれていた岸部一徳演じる与党幹事長が、揉み消しを指示した張本人だったことが明らかに。
第6話では、鷲津は矛先を総理から幹事長に変えて対立したが、またもや急展開。第6話ラストで、それまで清廉潔白で真っすぐな信念を持っていると思われていた片平なぎさ演じる厚生労働大臣が、突き落とし事件が起きた当日夜、幹事長と密談していたことが判明したのである。
今夜放送の第7話は、日本初の女性総理を目指す大臣を追いつめていく回になるようだが、第5話から第7話までの展開にはかなり驚かされた。
というのも、出演俳優の顔ぶれとその演じている役柄を見るかぎり、ラスボスになりそうなキャラクターは、高橋演じる総理、岸部演じる幹事長、片平演じる大臣の3人ぐらいだったからだ。
この3人なら俳優の格としても劇中の肩書としても、最終回に対峙する相手としてふさわしいと思っていたのだが、中盤回で黒幕フラグが立ったということは、逆に言うと真のラスボスの可能性は薄い。そのため終盤の展開が読めず、物語にグイグイと惹き込まれるのである。
■最後に立ちはだかるのは信頼していた仲間?
権力者の最高峰である総理や大臣らがラスボス候補から消えたと仮定すると、最終回で主人公と対峙するのは、仲間や善人と思われている主要キャラクターになるだろう。
小澤征悦が演じている、鷲津の古くからの友人の国会議員は、鷲津のよき理解者という描かれ方をしているが、今後、裏切る可能性はありそう。だが、俳優の格や劇中の肩書的に、ラスボスではいまいちインパクトが弱い。
意外性という意味では、井川遥演じる鷲津の妻が裏切っていたとしたら、めちゃくちゃ驚きではあるが、さすがにそれはトンデモ展開すぎるだろう。
……となると、最後の敵となりえそうなキャラクターは残り1人。
若手俳優のなかでもメキメキと頭角を現している杉野遥亮演じる、鷲津の秘書・蛯沢眞人だ。
蛯沢は鷲津が信頼する仲間なのだが、かつて彼の兄の陳情を鷲津が反故にしており、兄は過労死してしまっている。
蛯沢が仲間になったのは兄の復讐のためだったので、陳情をないがしろにした張本人が鷲津だと知れば、怒りと悲しみで豹変し、鷲津の最後の敵となるかもしれない。
蛯沢が息子を突き落とした犯人だったというオチではないだろうが、彼と鷲津が袂を分かつ火種は十二分にくすぶっている。
杉野と言えば、杉咲花主演の『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(2021年/日本テレビ系)や、永野芽郁主演の『ユニコーンに乗って』(2022年/TBS系)で主人公の恋のお相手役を務めた、人気急上昇中の若手実力派。
もし杉野演じる信頼していた仲間が離反して最後の敵になるならば、総理や幹事長よりもショッキングなので盛り上がるに違いない。
――本作の世帯平均視聴率(※ビデオリサーチ調べ/関東地区)は第1話から第6話まで9.3%、9.4%、8.3%、8.7%、8.3%、8.2%と推移。堅調ながらやや下落傾向にあるため、終盤の起爆剤的展開を期待したい。
ひとまず、片平演じる大臣と激突する今夜放送の第7話も楽しみだ。
恋愛をロジカルに分析する恋愛コラムニスト・恋愛カウンセラー。これまで『女子SPA!』『スゴ得』『IN LIFE』などで恋愛コラムを連載。現在は『文春オンライン』『現代ビジネス』『集英社オンライン』『日刊SPA!』などに寄稿中
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