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笑福亭笑瓶さん、本誌に語っていた鶴瓶への弟子入り秘話…清水国明は「大事にしていたのは嫁さん」と涙の追悼
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.01 06:00 最終更新日:2023.03.01 06:00
「師弟関係というよりも、信頼のおける親友のようでした」
2月22日、急性大動脈解離で急逝した笑福亭笑瓶さん(享年66)。愛弟子の突然の死を、笑福亭鶴瓶(71)はこう悼んだ。
トレードマークは黄色い縁の眼鏡。亡くなる直前まで、バラエティ番組などで活躍した笑瓶さんは、24歳のとき鶴瓶に弟子入りした。当時のことを、かつて本誌にこう語っていた。
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「もともと、師匠のラジオの大ファンでした。師匠が出演していた深夜番組のラジオ局で何度か出待ちして、勇気を奮って声をかけたんです。当時の師匠はアフロヘア。外階段の踊り場に現われて、照明が当たったとき、アフロの中まで照明が広がって、後光が差してるようだったのを覚えてます。
『弟子入り志願で来ました』と言うと、師匠が『お前の車で俺の家まで送ってくれるか?』と。どこの馬の骨ともわからない僕に、送らせながら話を聞いてくれたばかりか、自宅にまで上げてくれたんです」
この直談判の1年半後、鶴瓶の付き人として芸能人生をスタートさせた笑瓶さん。“師匠愛” は深く、取材時も鶴瓶のことを「今の自分があるのは師匠のおかげ」「師匠は優しすぎるぐらい優しい」と、褒めちぎっていた。
弟子入り後は、『魔法使いサリー』のよし子ちゃんのものまねや、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』(日本テレビ系)でのイジられキャラが人気に。
そんな笑瓶さんが32年間出演してきたのが、『噂の!東京マガジン』(BS-TBS)。1998年から2年半共演した黒谷友香(47)が、当時を振り返る。
「訃報は、番組スタッフから直接聞きました。それくらい絆の深い番組なんです。笑瓶さんは、共演者では唯一、私と同じ関西出身。初めてのバラエティで硬くなっている私を気遣って、よく話しかけてくれて。笑瓶さんの関西弁を聞くたびに、地元にいるみたいな感じがしてホッとしました」
同番組で32年間共演してきたタレントの清水国明(72)は、「亡くなる6日前にも会っていたし、そのときも元気いっぱいだった。『ドッキリだろ?』といまだに思ってます」と、衝撃を隠せない。
「嫁さんのことは大事にしてましたね。『嫁さんと別れて、若い女と再婚したら?』なんて、冗談で何度か水を向けてみたけど、ふだんノリのいい笑瓶が、そういう話には絶対乗ってきませんでした。いい所に家を建てたのも、嫁さんのためですよ」(清水)
「2015年に一度倒れてから、奥さんに毎日一回は『ありがとう』を言うように心がけていた」(事務所関係者)という笑瓶さん。番組の共演者にも、細やかな気遣いを見せていたという。
「腰を痛めたプロデューサーに、いいストレッチを教えたり、司会の森本毅郎さんが『歩いていると足が痛くなる』と愚痴を言えば、親身になって聞いていました。だから、森本さんからいちばんかわいがられていたんじゃないかな。
酒が入って、出演者同士が仕事の話で衝突したことがあった。そういうとき、人の話にうまくからんで場を盛り上げてくれていたのが笑瓶。ゴルフに行くときの音頭取りも笑瓶。季節もよくなってきたし、『そろそろゴルフしようや』と話してたんだけど……」(清水)
そう言うと、涙をこぼした清水。今はただ冥福を祈るばかりだ。