料理人で四川飯店グループ会長の陳建一さんが、3月11日に間質性肺炎のため死去したと、3月14日、同グループが発表した。67歳だった。
陳さんといえば、1993年から1999年まで放送されていた伝説の人気番組『料理の鉄人』(フジテレビ系)で、初代鉄人を務めた料理人だ。
番組開始から最終回まで、すべてにレギュラー出演した唯一の鉄人で、親しみある笑顔と愛嬌のあるキャラクターでお茶の間に愛された。
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NHKの料理番組『きょうの料理』でも、家庭向けに工夫したレシピを数多く紹介し、四川料理の普及に貢献した。
父親は、日本に四川料理を広め、「中華料理の神様」とも呼ばれた陳建民さん。長男として生まれた建一さんは、大学卒業後、建民さんが経営する赤坂四川飯店で修行し、父の跡を継いだ。
現在、四川飯店は、建一さんの息子・建太郎さんが3代めとして活躍しており、親子3代で味を継承している。
67歳、まだまだこれからというタイミングでの急な訃報に、SNSでは悲しみの声が広がっている。
《まだお若いのに。大好きな料理人の1人でした。人が好きで料理が好きで…というのが、全身から感じられる方でした》
《ご冥福をお祈りいたします。友人に勧められて、初めて陳建一さんの担々麺を食べた時の衝撃が忘れられません。辛さと胡麻のまろやかさ、複数の香辛料の香りがするスープにやみつきになり、あしげく通っていました》
《マジか…ご冥福をお祈りします。親父が鉄人好きでいつも観てました。60分で無茶な食材を中華料理に仕上げてたすごい料理人》
《あなたは私が料理好きになるきっかけになった1人でした。ご冥福をお祈りします》
( SmartFLASH )