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米倉涼子「視聴率女王と呼ばれるのはイヤ」…女優転身の歴史、痛みを乗り越えて挑戦し続ける“支え”、すべて明かした!

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.03.17 06:00FLASH編集部

米倉涼子「視聴率女王と呼ばれるのはイヤ」…女優転身の歴史、痛みを乗り越えて挑戦し続ける“支え”、すべて明かした!

米倉涼子

 

 本誌では5年半ぶりとなった俳優・米倉涼子さん(47)の表紙&グラビア撮影。思い起こせば本誌と米倉さんのおつき合いはキャンギャル時代から数えて27年になる。「FLASH」の思い出といえばどんなこと? 米倉さんに聞いてみた。

 

 

 米倉さんの本誌デビューは1996年2月。ビール会社のキャンペーンガールを務めていた20歳の彼女は、本誌編集部を訪れ、黄色のビキニ姿でビールをPRした。記憶にありますか?

 

 

「ごめんなさい、何も覚えていません(笑)。しかし、今では考えられない光景ですね。オフィスで水着になって挨拶まわりをするなんてすごい時代……」(米倉さん、以下同)

 

 1999年、モデルを卒業して女優に転身する「女優宣言」の記者会見がおこなわれた。このとき、事件は起きた。黒のドレス姿で登場した米倉さんに大量のカメラのフラッシュが向けられ、あろうことか白い下着が透けて見えてしまった。これを「スクープ!」として記事にしたのが、本誌だった。

 

「それはもう心が折れましたよ。あのときなんで黒い下着にしなかったのか……。そして、そんな写真を雑誌に掲載するんだ! 芸能界って意地悪だなと思いましたよ。あのときのアルマーニのドレスは今でも持っています。絶対に捨てない。苦い思い出ですけど、初心を忘れないためです」

 

 2004年、米倉さんの出世作となった『松本清張 黒革の手帖』(テレビ朝日系)では、高級クラブのママ役を演じるために、米倉さんが銀座のクラブを訪問。現役のママから水割りの作り方、タバコの火のつけ方などを指導してもらい、本誌はその様子をレポートした。当時の米倉さんは「覚えなきゃいけないことがいっぱい(笑)。たまにはバイトで働かせてもらおうかな」とコメントを残していた。

 

「『黒革の手帖』が『渡る世間は鬼ばかり』(TBS系)を視聴率で抜いたってスタッフが大騒ぎしていましたね。俳優、スタッフの皆さんのドラマにかける熱意、情熱、愛情をすごく感じました。ベテランの俳優さんたちに囲まれていい経験になりました」

 

■ミュージカルの主役に抜擢「私、歌が苦手なので!」

 

 2008年、米倉さんは『CHICAGO』の日本版で、ミュージカルに初出演。2012年7月、本場のブロードウエーで主演デビューを果たした。日本人女優がアジア系でないアメリカ人の役柄を演じるのは、ブロードウエー史上初の出来事で、アジア出身の俳優としても初めてとなる快挙。本誌は「知られざるホントの評判」と題して現地のリアルな声を拾っていた。ブロードウエーの音楽監督は「(米倉さんに)2年前初めて会ったときは英語がまったく話せなかったのに、今はロキシー(主役)になりきっている」と大絶賛だ。

 

「私、ミュージカルに特別な思いはなかったんです。だって、歌が苦手なので!(笑) やれる自信はまったくありませんでした。(現地では)応援してくれる人よりも、斜め目線で見ている人たちのほうが多かったですしね。とにかく『CHICAGO』をやりたいという強い思いだけでした。というのは、私は誰々のファンクラブに入ったとか、この人の作品を全部観たとか、そういうのがいっさいありませんでした。でも『CHICAGO』は大好きで、何年も同じCDを聴き続けていて。これまで私の人生ではなかったことです。なぜ好きなのか、わからないくらい大好きだったんです」

 

 劇中、監房の中で、逆境をはね返していくロキシー。その役に自分を重ねた彼女は、並々ならぬ熱量で幾多の高いハードルを越えてきた。この『CHICAGO』の3カ月後、『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)がスタートすることになる。

 

「この作品がこんなに長く続くとは思ってなかったので、ホントにありがたいです。まわりで支えてくれる仲間に恵まれていますね。自分の力だけでは絶対にできないことですから」

 

 順調なキャリアを歩んできたが、2022年9月、「急性腰痛症及び仙腸関節障害による運動機能障害」と診断された。

 

「ベッドから降りるのに1時間かかるほどの痛みがありました。車椅子や杖が必要な生活でした。呼吸することでさえ痛みを伴っていたので、もう消えたいって思ったほどでした」

 

 体調不良のなか、撮影に臨んだドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』が3月17日から配信される。国境を越えて遺体を遺族の元へ送り届ける国際霊柩送還士を演じる。異国で死んだらどうやって故郷に戻るのか? 生命の意義に迫るヒューマンドラマだ。

 

「生きていることを大切にしなきゃいけないと思わせてくれる作品です。体が動かない状態でしたが、死ぬ気でやりました」

 

 これまで十分実績も残してきた米倉さん。それでも、彼女の挑戦を支えているものは?

 

「超ネガティブ思考だと思います。基本、『いったい誰が私のことを好きって言ってくれるの?』って思います。テレビの向こう側にいる人たちがどう感じているのかなんて、本当のことはわからないでしょう? “視聴率女王” と呼ばれるのはホントに嫌です!」

 

 マイナス要素を自分に突きつけて、気持ちを奮い立たせてきた。それが彼女の起爆剤だ。間違いない。米倉さんは、まだまだ大きくなる!

 

よねくらりょうこ
1975年8月1日生まれ 神奈川県出身 1993年にモデルとしてデビューし、1999年に俳優に転向。2004年の『松本清張 黒革の手帖』では大きな注目を浴びた。2012年には、ブロードウエーのミュージカル『CHICAGO』で主演デビュー。同年、10月から放送開始された『ドクターX~外科医・大門未知子~』では主役を演じ、人気を博した。そのほか最新情報は公式Instagram(@ryoko_yonekura_0801)にて

 

※Amazon Original ドラマ『エンジェルフライト 国際霊柩送還士』が3月17日(金)より168の国や地域のPrime Videoで世界同時配信となる。共演は松本穂香、城田優、遠藤憲一ほか、豪華キャスト陣が集結。脚本は大河ドラマ『どうする家康』も手がける古沢良太と『ドクターX』の香坂隆史。要チェックだ!

 

写真・中村和孝
スタイリスト・大沼こずえ
ヘアメイク・奥原清一
ネイリスト・菅実加子
衣装協力・MEIMEIJ

( 週刊FLASH 2023年3月28日・4月4日合併号 )

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