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復活「男闘呼組」消息不明といわれた成田昭次が明かした「ハローワークで職探し」「8年間の会社員生活」

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.03.26 18:32 最終更新日:2023.03.26 18:32

復活「男闘呼組」消息不明といわれた成田昭次が明かした「ハローワークで職探し」「8年間の会社員生活」

男闘呼組のメンバーのひとり、高橋和也は2020年11月、本誌の取材に「メンバーとやり取りするようになって。友達として関係が復活した。また集まろうという考えもあって」と語っていた

 

 2022年7月16日、TBSの音楽特番『音楽の日』で、29年ぶりに復活した4人組ロックバンド男闘呼組』。復活の反響は大きく、番組内で彼らの演奏が放送されると「男闘呼組」はツイッターのトレンドワード日本1位に。復活ライブには15万人もの応募が殺到し、追加公演が続々決定。7日間で6万人を動員し、あらためて人気の高さを証明してみせた(現在は、2023年夏までの期間限定で活動中)。

 

 

 男闘呼組は1988年、世がバンドブームの真っただ中に、成田昭次(54)、高橋和也(53)、岡本健一(53)、前田耕陽(54)の4人でデビューした、ジャニーズ事務所初のロックバンド。アイドルらしからぬ個性的なファッションや奔放な振る舞いにくわえ、『DAYBREAK』『TIMEZONE』などのヒット曲にも恵まれた彼らは、1年後には東京ドームで単独ライブをおこなうなど、爆発的な人気を誇っていた。

 

 ところが、1993年6月に突然の活動休止を発表。チケットが完売していた全国ツアーも中止となり、高橋、成田、前田は事務所を退所。ジャニーズに残ったのは岡本のみとなり、4人はバラバラとなる。その後、男闘呼組の名が聞かれることは冒頭の復活までなかったのだ。

 

 彼らが復活に至るまでのファンの関心事は「空白の29年間」にあった。なかでも、実質メインボーカルでありバンドの顔だったにも関わらず、消息不明とされていた成田がどうしていたのか? という点が最大の関心事だったのだが、その謎がついに明かされた。3月24日に放送されたTBS系バラエティ『中居正広の金スマスペシャル』に、4人が揃って出演、「29年ぶりの奇跡の復活劇の舞台裏」を語ったのだ。

 

 番組内では、男闘呼組解散後の成田について「ソロで音楽活動をしていた成田は、ライブハウスやイベント、ショッピングモールで弾き語りをしていたが、『過ちを犯した』ことで、2009年には音楽活動も辞め、同時に芸能界も引退」と紹介された。

 

 過ちの具体的な内容については触れなかったが、その「過ち」とは、2009年に成田が大麻取締法違反(所持)の現行犯で逮捕された一件だと思われる。

 

 2009年9月27日、熊本県のショッピングセンター内でのミニライブから帰京した成田は、内偵中だった捜査員の家宅捜索を受け、部屋から袋に入った乾燥大麻が見つかったことで、その場で現行犯逮捕された。成田は「自分で使うために持っていた」と容疑を認め、12月10日に懲役6月、執行猶予3年(求刑懲役6月)の判決を受けている。

 

 成田の逮捕を受けて、当時の「Sponichi Annex」の記事は、

 

《93年6月の解散後は事務所を離れ、ソロで活動。当時を知る関係者は「男っぽくまじめで頑固で何より不器用だった。独特のオーラを持っていたが、いつもこの不器用さが足を引っ張った」と話す。(中略)私生活では5年ほど前に離婚。その後は給料の3分の1を養育費として送り、愛娘とも定期的に会っていたが、2年前に所属していた事務所の経営危機により解雇された。コンビニでアルバイトしながら、周囲に「プライドは捨てた。何とか世に出たい」と漏らしていたという》

 

と報じた。男闘呼組の全盛期を知る者は、一様に「あの成田がコンビニでバイトしていたとは……」と、驚かされた。

 

 それ以降、世間で成田昭次の名前を聞くことはぱったりとなくなった。高橋以下、男闘呼組のメンバーたちも誰も成田と連絡が取れなかったばかりか、彼の居所さえわからない状態が続いたという。実質、成田は消息不明とされていたのだ。

 

 成田自身は、その間の自分について、地元・名古屋に戻り、ハローワークなどに行って職探しをしていたと番組内で告白。最初は中学校の同級生のツテで大工仕事を手伝い、その後は材木店で働き出すも、2年くらいして材木店が火事で全焼。勤め先を失った成田は、40代半ばで再び職探しを始め、2012年ごろ、接着剤などをつくる名古屋の化学製品会社に就職。東京に戻る直前までの8年間、その会社に勤めていたという驚きの事実を明かした。

 

「もうメンバーと会うこともないんだろうな」と思って暮らしていた成田だったが、2018年、成田の連絡先を入手した高橋が「昭次 和也だよ。元気?」とメールを送ったことから、メンバー間でのやり取りが復活。50歳を過ぎての男闘呼組再始動には最後まで葛藤していた成田だったが、岡本の粘り強い説得に、次第に心を突き動かされ、再始動を決心。冒頭の復活へとつながったのだ。

 

 男闘呼組として2023年4月以降に予定されている全国ツアーは、8月に追加公演として武道館4DAYSも決定した。男闘呼組は実質、今回の活動で見納めとなりそうだが、4人は新たに寺岡呼人プロデュースによる新バンド『Rockon Social Club』を結成し、3月21日にファーストアルバム『1988』も発売した。

 

 8年間、人目につかずに一般職をこなしながら、50歳を過ぎて表舞台に返ってきた成田。50過ぎの4人による再始動の物語は、まだ始まったばかりだ。

( SmartFLASH )

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