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千堂あきほ「『振り返れば奴がいる』の『戻ってこい、石川!』には現場のみんなが涙」【1990年代ドラマ「人気女優」の撮影秘話】
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.04.27 06:00 最終更新日:2023.04.27 06:00
“学園祭の女王”と呼ばれ、全国の大学をまわってライブをしながら、女優としても活躍していた千堂あきほ。
「ちょっとカッコよくいえば、“二刀流”かな(笑)」という彼女は、三谷幸喜氏の本格的なテレビドラマデビュー作として人気を誇った『振り返れば奴がいる』(フジテレビ系)で、麻酔科医を演じた。
「『尊厳死』がテーマのひとつで、私たちも現場で真剣に考え、本当の医療チームのような一体感が生まれていました。石黒賢さん演じる石川先生と、織田裕二さん演じる司馬先生はずっと対立してたんですが、石川先生が病気で亡くなるときに、『戻ってこい、石川!』と織田さんが叫ぶシーンがあって。そのときは現場にいるみんなが涙。スタジオ全体が感情移入し、私自身、いまでも思い出すと震えます」
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三谷氏の脚本がギリギリまで上がってこず、「今日、撮らないと次週のオンエアに間に合わない、という状況だった」と笑う。
「当日の台本変更もあり、それぞれが壁に向かって必死にセリフを覚えるという、すごい空気感のなかで撮っていました。名作と呼ばれる作品に出演できたのは、いい時代といい作品にめぐり会えたおかげです」
千堂は2011年から北海道に移住し、豊かな自然の中で暮らす。
「北海道でお米を作るのが夢なんです。『千堂米あき穂』なんてどうですか?(笑)」
せんどうあきほ
1969年生まれ 兵庫県出身 1990年デビュー。『東京ラブストーリー』(フジテレビ系、1991年)などに出演し、歌手、バラエティでも活躍。現在は北海道を拠点に活動し、北海道漁協女性部応援大使を務める